重慶市ではペット販売業者の間で、病気の犬に「興奮剤」を注射して元気に見せかける手口が横行していることが分かった。ヘロインやモルヒネを使う場合があり、「元気だったはずの犬が、購入して3日目に死んでしまった」という人もいる。中国新聞社が報じた。

 重慶七星ペット病院の王肇海獣医師によると、ペットを扱う業者はしばしば、病気の犬を持ち込む。短期間での全治は難しいと説明したところ「興奮剤を注射してくれ」と頼まれ、拒否したことも多い。業者から買ったばかりの犬の具合が悪くなったと来院する飼い主もいるが「興奮剤を注射されていた可能性が高い」場合があるという。王獣医師とは別に、個人名を明かさないことを条件に「犬に興奮剤を注射したことがある」と述べた獣医師もいる。

 王獣医師によると、犬の病気をきちんと治療する場合、1000元(約1万2000円)程度が必要になるが、「興奮剤」ならば数元程度で足りるという。王医師は「ペットショップで、兄弟に比べて異常に活発な子犬がいた場合、興奮剤を打たれている可能性が極めて高い」と述べた。(編集担当:如月隼人)



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