ミルコが驚きの一本勝ち。バリーの失速とともに徐々に調子を上げていったミルコが、最後はチョークを極めた

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6月12日(土・現地時間)、カナダのバンクーバー、ジェネラル・モータープレイスで行なわれたUFC115「LIDDELL vs FRANKLIN」は、ズッファにとって初となるカナダ太平洋岸でのイベントだ。

メインイベントでは、ジ・アルティメット・ファイター・シーズン11のコーチ対決となる筈だったチャック・リデルが、番組を途中降板したティト・オーティズの代役=リッチ・フランクリンと激突。セミファイナルでは、MMA界のビッグネーム=ミルコ・クロコップがUFC戦績3勝3敗で、勝ち越しを懸けたパット・バリー戦に臨んだ。

そのメインイベント。前に出るリデルは、互いにローを蹴り合うと、右のパンチを出しながら、サウスポーで構えるフランクリンの前足をすくうように絶妙なシングルレッグでテイクダウンを奪う。だが、残り時間30秒になると、リデルはハイキックから距離を詰めて右エルボーを打ち抜くと、追い打ちの右ストレートを狙ったが、これにフランクリンは右を合わせる。この一撃がモロにリデルの顔面を捉えると、後方にもんどりうって倒れたリデルに、フランクリンが右のパウンドを打ち込み、勝利を決定付けた。

また、セミファイナルでは、序盤から踏み込みの速いバリーのパンチに劣勢が続いたミルコ。すぐに立ちあがったものの、バリーの右フックで二度のダウンを喫っした。だが、2Rにバリーがハイキックを空振りしたところで、テイクダウンに成功したミルコは、バックからチョークを狙うと、迎えた3R、動きが鈍くなったバリーに、ミルコがパンチのラッシュを仕掛けてダウンを奪うと、無防備の首元に腕をまわして一気に絞めあげ、タップを奪った。勝ったミルコは、UFC7戦目にして初、MMA通算37戦の中でも二度目の一本勝ちを挙げた。

その他にも、ウェルター級王座挑戦権争いにも影響するパウロ・チアゴ×マーティン・カンプマン戦は、カンプマンが安定した試合運びでチアゴを完封、ヘビー級屈指の実力者ながら、共にUFC初戦で躓いたベン・ロズウェル×ギルバート・アイブル戦は、判定の末にロズウェルがUFC初勝利を挙げた。

■大会プレビューはコチラ
カナダ太平洋岸決戦は、わけあり伝説対決
PPVより注目?! タイ・グリ×ダナム

第11試合 ライトヘビー級/5分3R
×チャック・リデル
(米国)
1R4分55秒
TKO
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リッチ・フランクリン○
(米国)
第10試合 ヘビー級/5分3R
○ミルコ・クロコップ
(クロアチア)
3R4分30秒
リアネイキドチョーク
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パット・バリー×
(米国)
第9試合 ウェルター級/5分3R
×パウロ・チアゴ
(ブラジル)
3R終了
判定
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マーティン・カンプマン○
(デンマーク)
第8試合 ヘビー級/5分3R
×ギルバート・アイブル
(オランダ)
3R終了
判定
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ベン・ロズウェル○
(米国)
第7試合 ウェルター級/5分3R
○カーロス・コンディット
(米国)
3R4分53秒
TKO
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ローリー・マクドナルド×
(カナダ)
第6試合 ライト級/5分3R
○エヴァン・ダナム
(米国)
3R終了
判定
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タイソン・グリフィン×
(米国)
第5試合 ライト級/5分3R
×マック・ダンジグ
(米国)
1R1分45秒
ギロチンチョーク
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マット・ワイマン○
(米国)
第4試合 ミドル級/5分3R
×デビッド・ロワゾー
(カナダ)
2R4分7秒
TKO
マリオ・ミランダ○
(ブラジル)
第3試合 ウェルター級/5分3R
○ジェイムス・ウィルクス
(英国)
3R終了
判定
ペーター・ゾボタ×
(ドイツ)
第2試合 ウェルター級/5分3R
○クロード・パトリック
(カナダ)
2R1分48秒
ギロチンチョーク
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ヒカルド・ファンク×
(ブラジル)
第1試合 ウェルター級/5分3R
×ジェシー・レノックス
(米国)
3R4分44秒
三角絞め
マイク・パイル○
(米国)