12日、ユヴェントスのブラジル人選手が一人減った。といっても、今シーズンを通じてチームが苦しめられたケガの話ではない。FWアマウリが正式にイタリア市民権を取得したのである。エレガントな服装に身を包み、妻のシンシアさんや数人の友達に付き添わてトリノ市役所を訪れたアマウリは、とても感動した様子でお決まりのフレーズ(「イタリア共和国への忠誠と、国家の憲法と法律を遵守することを誓います」)を口にした。

その後、アマウリはクラブのかん口令を破って短いコメントを残している。

「幸せだし、感動している。ずっと前からこの日を待ち望んでいた。すごく長かったけど、今はイタリア市民になったことを誇りに思っている。イタリア代表? 様子を見ていこう。アッズーリ(イタリア代表の愛称)のユニフォームを着られるチャンスがあったら、僕は世界で最も幸せな男だね」

帰宅する前に友人たちからお祝いの言葉を受けたアマウリは、シンシアさんとイタリア人になって初めてのキスをかわした。これで長きに渡る市民権取得問題に終止符が打たれ、すぐに新たな冒険がスタートする。イタリア代表としての冒険だ。だがそれは、マルチェッロ・リッピ監督の決断に委ねられる…。