木村カエラ(写真:アミタマリ)

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 木村カエラpresents「オンナク祭オトコク祭2009」が12月18日、19日、SHIBUYA- AXにて開催された。3回目となる今年は会場をSHIBUYA-AXに移し、約1700人を動員。2日間で3400人が熱狂する大盛況ぶりを見せた。18日の“オトコク祭”には昨年に引き続きASPARAGUS、Kowloon、toe、BRAZILIANSIZEが出演。そして19日に行われた女性限定・禁断の“オンナク祭”にはAI、PerfumeそしてシークレットゲストとしてNOKKOが出演するサプライズ。ジャンルの枠を超え、カエラと交流の深いアーティストたちとの豪華競演が実現した。

 1番手にはフードをかぶった女性アーティストが登場。バンドが奏でているのはREBECCAの代表曲「フレンズ」のイントロ…。どよめきが起こる中、顔を見せたのはなんとNOKKO本人。いきなりのサプライズに、悲鳴に近い歓声が沸き起こる。女性ロックアーティストならば誰もが憧れるボーカリストの登場にかなりの衝撃。突き刺さって響くクリスタルボイスも健在だ。「来年1月13日にデビューしますNOKKOです。新人です。今日は木村カエラ先輩に呼んでいただいて、歌いに来ました(笑)」と、レジェンドならではのMCで盛り上げる。デビュー25周年記念のカヴァーアルバム『Kiss』にも収録されるREBECCA時代の名曲「LONELY BUTTERFLY」「MOON」を聴かせて去ったあと、再びどよめきが沸き起こった。

 2番手に登場したのはテクノポップユニットのPerfume。テクノサウンドとレーザーが交錯する中、「I still love U」のパフォーマンスが始まると1700人が狂喜乱舞状態。ライブハウスをディスコフロアへと変貌させた。「女子にキャーキャー言われたかったのよ」とのっち。あ〜ちゃんもかしゆかも黄色い声援に嬉しそう。「今日のテーマは“ラブラブ大作戦”」ということで、「love the world」「Dream Fighter」「チョコレイト・ディスコ」「puppy love」を披露したのだが、イントロからアウトロまで、シンクロ、ユニゾン、そしてお立ち台…と、目くるめく繰り広げられるPerfumeのパフォーマンスに女子たちは大興奮。自由に踊りながら、熱くも黄色い「ディスコ!」の掛け声を送っていた。来年の1月13日に発売されるライブDVDで、その熱気をもう一度体感するのもアリかも。

 3番手には女性から絶大な支持を受けるソウルシンガーのAIが登場。熱狂的なAIコールを受けながらダンスチューンの「I Wanna Know」をパワフルに聴かせ、フロアを熱く盛り上げる。女子力全開の異様な熱気にさすがのAIも「今日やばいね、マジやばい。こんなの見たことない。吸い取られそう」と“やばい”を連発。続けてアコギとキーボードのみで名曲「Believe」と「Story」を力強く届けた後、ヒューマンビートボックス+DJのバトル+AIの高速ラップが絡み合う「WATCH OUT! Feat.AFRA」、ビートボックスに乗せたマイケル・ジャクソンの「Beat It」を、多彩なゲストとともに最高にスリリングかつ圧巻のパフォーマンス。ラストは名曲「YOU ARE MY STAR」で、“NEVER GIVE UP”のメッセージを強く放ちながら圧倒的なオーラと歌声でフロアを支配。「オンナク祭、間違いない! Love You♪」と去っていったのだが、AIのパフォーマンスも相当やばいものだった。

 そしてトリには興奮と熱気が混じった黄色い大声援の中、木村カエラが登場。「L.drunk」「マスタッシュ」「TREE CLIMBERS」と重厚なロックチューンを連発して女子をガンガン煽っていく。凄まじいパワーを放出する女子たちに「さすが女子、やばいよね。みんな肌がトゥルットゥルよ?」と嬉しそう。最新アルバム『HOCUS POCUS』に収録されたカラフルなポップナンバー「Phone」と名ミディアム「Butterfly」を披露し、可愛い♪ラララ〜の大合唱が起こった。「こっからはアガってくからさ、アガっちゃって♪」と後半は「BEAT」「Yellow」「Magic Music」という怒涛のアゲアゲ・ロックチューンで会場をタテに揺らす、最高潮の盛り上がり。さらにアンコールでは未発表の新曲「You bet!!」も初披露(かっこいい!)、オーラスにはレーザーが飛び交う中でのハイブリッドなダンスチューン「BANZAI」で大熱狂。「みんなカワイコちゃんだから気をつけて帰ってね」と投げKISSして狂乱の“女子会”を締め括った。

 帰りにはカエラからのX'masプレゼントも配られ、受け取って会場を出る女子たちの肌は確かにトゥルットゥル。この一夜で女性ホルモンが活性化!? 今年のオンナク祭も濃密な夜となったことは間違いない。この日の模様は2月に、スペースシャワーTVにてオンエアされる予定なので、ぜひチェックを。

文:高橋公子

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