＜速報＞０９年度新入社員の初任給明らかに 上場企業２２０社のうち引き上げた企業はわずか６．４％
民間調査機関の財団法人労務行政研究所は、今年４月入社の新入社員について決定初任給を調査し、データの得られた東証第１部上場企業２２０社について速報集計をまとめた。１００年に１度ともいわれる経済危機のもと、企業業績の悪化や景気の先行きの不透明感などの影響を受け、今年度の初任給を取り巻く状況は“売り手市場”であった昨年度から一変した。
それによると、企業業績の悪化などを受けて、２００９年度に初任給を据え置いた企業は９２．７％と９割を超え、０５年度以来４年ぶりの高い率となった。給与を引き上げた企業はわずか６．４％であった。
労政研によると、初任給の据え置き率は０２年度以降４年連続で９割を超えていたが、０６年度以降は採用意欲の高まりを受け低下傾向にあった。しかし０９年度は，昨年度よりもおよそ２６ポイント上昇し、４年ぶりの高い据え置き率となったという。
また、初任給水準は、大学卒で２０万３９３７円で、高校卒は１６万９０１円であった。昨年度に比べると、同一企業では大卒が４４６円・０．２％、高卒が１２１円・０．１％の上昇にとどまった。
集計結果の詳細は財団法人労務行政研究所のホームページより見ることができる。
（編集部 鈴木亮介）
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【参照】
・http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=37861
