■第9試合 ライト級/5分3R
ニック・ディアズ vs トーマス・デニー
○[2R30秒/TKO]×

地元の観客の大ニック・コールを受けて、デニーと向いあうディアズ。独特の構えから打撃戦を挑むが、デニーがテイクダウンに成功する。背中越しにパンチを受けつつ、立ち上がったディアズはケージに際に追い込まれ、再びテイクダウンを許す。しかし、アームロックの態勢に入ったディアズは、続いて腕十字へ。ここはデニーがエスケープに成功し、立ち上がった。

調子に乗り切れないディアズは、スタンドに戻ってもデニーのパンチで苦しめられるも、左のカウンターをヒットさせ、ようやくペースを本調子に戻したディアズ。近距離からのエルボー、さらに右ジャブを打ち抜き、首を固定してボディを連打するなど、ダーティ・ボクシングでペースを握る。

アンダードッグとしてCBSライブ出場の機会を得たデニーも、負けじと手を出し続けるが、ディアズの右ストレートを顔面に受け、完全にペースダウン。ケージに追い込まれたところで、ディアズの右フックが顎を直撃する。足が止まり、フラフラになりながらもパンチを振い続け多デニーは何とか1R終了まで持ちこたえた。

2R、玉砕覚悟で前進するデニー。その彼の顔面を、ディアズのパンチが面白いようにヒットし続ける。ついにデニーが腰からキャンバスに崩れ落ちると、ディアズは情け容赦のないパウンドを3連打。3発目のパウンドで、デニーの頭がバウンドするよう上下に揺れたところでレフェリーが試合をストップした。終わってみれば、圧倒的な勝利を挙げたディアズ、EXC世界ライト級王者KJ・ヌーンへの挑戦を決定させる勝利となった。

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