代表取締役の深水英一郎氏(左)と取締役の西村博之氏(右)

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トレビアンニュース企業探訪企画第1回は、『2ちゃんねる検索』でお馴染みの“有限会社未来検索ブラジル”。
今回はその後編にをお届けしよう。前編をまだ読んでいない方はそちらを先に読むことをオススメする。→前編
前回に引き続き“未来検索ブラジル”の秘密に迫ってみた。


■モリタポ(ウェブマネー)のお話し
モリタポのお話し
記者 『モリタポ』ってあるじゃないですか。あれっていわゆるウェブマネーですよね。単価の細かい。
深水 まあそうですね。

記者 1円で10モリタポ。 このモリタポって今後どういったものに使って行きたいですか? 正月は『モリタポ神社』でお賽銭として活用してましたが。
深水 ようするにデジタルコンテンツ販売とか、サービスの販売とかに使って頂いたらなあって。

記者 1モリタポって非常に細かい単位じゃないですか、1円以下の。
深水 0.1円ですね。

記者 本とか小説も1文字単位で売れたりできるんじゃないですか?
深水 今丁度、ウェブで文章を書いてそれを『モリタポ』で売るみたいな仕組みのサービスがあるんですよ。『テキスポ』っていうサービスなんですけど。『テキスポ』だと1文字だけでも売れる。誰も買わんと思うけど。あと「俺の作った曲を聴いてくれって、1モリタポで」みたいなこともできる。アップローダーも付いてるんでそこにオリジナルの曲をアップロードして公開できると。

記者 1モリタポだったらまあいっかってなりますよね。
深水 ウェブサイトっていくらアクセスが来ても只じゃないですか。100万アクセス来てもただ。広告代は別として。でも、1アクセス1モリタポ取れればですよ、10万円(100万モリタポ)になるわけですよ。そういう世の中にならないかあと思って。

記者 『モリタポアドセンス』みたいなのやらないんですか? 広告クリックしたら『モリタポ』が貰えるシステム。あ、これは俺の専売特許ね。
深水 広告クリックねえ……。 あ、実は作ってた(取って付けたように)。

記者 マジかよ……。うそくせぇ。で、『モリタポ』って『モリタポ』のままじゃないですか。この『モリタポ』が現金化できたり『Suica』にチャージできたりとかできないんですかね。
深水 『Suica』はわからないけど現金化はできるようにする。わりと近い将来。

記者 あれ? 本当ですかこれは嬉しいんですけど。めちゃめちゃ『モリタポ』余ってるんで。
深水 うそ! どんくらい?

記者 前にくれたじゃないですか。ドバーっと。
深水 返せ。

記者 駄目です。
記者 だから今8,000モリタポあるんでえーっと……。
深水 800円。

記者 あれ? あんまり凄くない。
深水 そうそう、現金化すると寂しいねんな(笑)

記者 モリタポってお金持ちになった気分になるんですよね。
深水 だって10万モリタポっていったら豪遊できるんじゃないってな感じだけど、実際は1万円。

記者 インフレ起こしそうな気がしたんだけどな……。

■他社には負けない所
記者 “未来検索ブラジル”で「他社には負けない!」っていうところあります?
深水 やっぱりねぇ、西村博之(2ちゃんねる管理人)が取締役にいたり、検索エンジン一筋でやってきた人がいたりその辺はかなり強い。

記者 そういえば言ってましたね、「日本中から検索のプロが集まった」って。
深水 そうだよ。今3人で開発してるんだけど、みんな優秀でなんでGoogle行かないんだろうっていうくらい凄い人達ばかり。あえてGoogle行かないのはそれだけ“こころざし”があるっていうことで。日々凄い頑張ってるなあと。

記者 それが負けない所ですか。
深水 そういう部分のこだわりは負けないですね。


■変わってるところ
記者 この会社の変わってるところってあります? まあ所々変わってると思うんですけど。
深水 「社員が会社に来ない」っていうのはさっきも言ったけどね。

記者 昨年末にアサヒ新聞社に表彰しようとしたじゃないですか。『アサヒる』がネット流行語大賞を受賞したからって。
深水 ああ、あれはまぁあれだ。投票結果でああなっただけ。「こういうのやろう」と言ってやり出すまでのスピードは速い。

記者 こういうのって少人数で決めてません? 雑談で話してたのがそのままタスクになって企画に上げられるみたいな。そういうの面白いと思いますよ。フットワーク軽いし。
深水 『ネット流行語大賞』なんだけど普通の『流行語大賞』とは違った結果になって面白かった。

記者 上位は予想通りだったけどね。
深水 あれねー、“年間”じゃないよねって思った。6月に集計してたらまた違ってたし、毎月やったらそれぞれ違う。

記者 今年も『アサヒる』が入ったらどうします?
深水 それはないだろう。

記者 今年も同じくらい繰り返すの(笑)。


■力を入れているサービス
記者 今力を入れているサービスを教えて下さい。
深水 もっと『モリタポ』を使って欲しいなと思ってるんですよね。今ユーザーが22万人くらい、もっと増えてもいいしもっと流通してもいいと思う。

記者 『モリタポ』を使った出会い系にしたらどうですか? もうそれくらい思い切った方がいいですよ。出会い系の方が課金制度あるじゃないですか。
深水 でもみんな(社員)出会いとか嫌いなんだよなあ……。

記者 結構シビアなんですね。
深水 そういうのが苦手。奥手っていうか。そもそもライブドアさんが似たようなサービスやってらっしゃるのに家らみたいな弱小が入っていけないですわ。勝てるわけがない(笑)。

記者 『2ちゃんねる検索』は(ほぼ)毎日使ってるんですよね。プライベートでも仕事でも。例えば炎上があったとするじゃないですか、似たようなキーワードで『2ちゃんねる検索』で探すと沢山見つかって面白い。
深水 書き込みされて5分以内に反映される。

記者 これ出てくるの速いですよね。
深水 これね、結構難しいんですよ。インデックスの更新が。ちょっと前までGoogleも1ヶ月に1回クロールとかだったでしょ。

記者 サーバとか大変じゃないですか?
深水 何十台とかあります。

記者 あ、それでも何十台で済むんですか。
深水 なんだ、少ないって言われちゃった……。

記者 多ければ良いってものじゃないですよ。 この『2ちゃんねる検索』はできた当時から使ってたんですよ。
深水 ありがとう御座います。

記者 最初のβの頃って無料だったんですよね。それで使ってた。
深水 まあ『スレタイ検索』(スレッドのみを検索、無料)あれば困らないけどね。 ああ、こんなこと言ったらあかんのか。

記者 本文検索も便利ですよー!


■最後に……
深水 西村博之とかが取締役にいて怖い会社かと思われてますが、ごく真っ当な会社です。

記者 会社も凄い綺麗ですよね。
深水 コンサルティングや、検索絡みの話がありましたら気軽に問い合わせ下さい。

記者 検索に困ったらブラジルへ!


この後、西村博之が登場し会話に参加するも既にインタビューは終わっていた。機会があれば西村博之氏とのトークも公開したいと思う。

30分近くゲームや『アサヒる』の話などをしたのちに“未来検索ブラジル”社内を案内して貰った。
社内は廊下が木目でできており、みなさんが忙しく仕事をしてるなかオフィスにもお邪魔。
そこにはインタビュー内でも紹介された検索のプロ達が熱心に仕事されていたが、残念ながら彼たちは表に出たがらないので撮影はNGとなった。
こんな精鋭集団があつまる“未来検索ブラジル”に興味持った方は一度コンタクトを取ってみては?

未来検索ブラジル内オフィス
▲未来検索ブラジル内オフィス。

(記者:高橋KEN)

参照1:有限会社未来検索ブラジル
参照2:2ちゃんねる検索

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