東急目黒線の新型車両「3020系電車」完成 JR貨物の機関車にけん引されて八王子へ
東京都心と横浜方面を結ぶ東急目黒線の新型車両「3020系電車」が完成。JR貨物の機関車にひかれてJR線を走りました。当面は6両編成で東急目黒線を走る予定ですが、将来的には8両編成に増強されます。
8両編成で姿を現す
東急電鉄が目黒線に導入する新型車両「3020系電車」が完成しました。2019年4月9日(火)午後、8両の3020系が貨物列車扱い(甲種輸送)で、JR横須賀線の逗子駅(神奈川県逗子市)を出発。JR貨物のDE10形ディーゼル機関車にひかれ、根岸線や東海道本線の貨物支線(高島線)を走りました。
DE10形にひかれてJR線を走る東急3020系(2019年4月9日、伊藤真悟撮影)。
一番後ろの車両の運転室には、東急のキャラクター「のるるん」のぬいぐるみが制服姿で置かれ、東急の新型車両であることをアピールしていました。夕方には八王子駅(東京都八王子市)に到着の見込み。4月10日(水)以降、JR横浜線と東急田園都市線が接続している長津田駅(横浜市緑区)まで運ばれ、東急線内に搬入されるとみられます。
東急が2019年3月26日に発表したところによると、3020系は目黒線の車両として6両編成3本が2019年秋に導入される予定です。2018年導入の田園都市線2020系電車や大井町線6020系電車と同様、車内に空気清浄機を設置。背もたれの高いハイバック仕様の座席を採用するなどして、車内の快適性向上を図るといいます。
目黒線は、目黒駅(東京都品川区)と日吉駅(横浜市港北区)を結ぶ鉄道路線です。目黒駅で東京メトロ南北線と都営三田線に接続し、相互直通運転を実施。列車は6両編成で統一されています。このほど姿を見せた3020系は8両ですが、東急は2022年度には3020系を含む目黒線の車両を8両編成に順次増強し、混雑の緩和を目指すとしています。