相鉄の12000系電車、4月20日に営業運転開始! JR直通線開業に先駆け導入
相鉄12000系電車の営業運転開始日が決定。相鉄・JR直通線対応の新型車両で、同線の開業に先駆けて導入されます。外観は濃紺色の「YOKOHAMA NAVYBLUE」。先頭部は能面のひとつである獅子口をイメージしています。
JR線への直通運転に対応した新型車両
相模鉄道(相鉄)は2019年3月28日(木)、新型車両の12000系電車を、車両基地のかしわ台車両センター(神奈川県海老名市)で報道陣に公開しました。2019年4月20日(土)から営業運転が始まります。
JR線への直通運転に対応した相鉄12000系電車(2019年3月27日、草町義和撮影)。
12000系は、相鉄線の西谷駅(横浜市保土ケ谷区)から羽沢横浜国大駅(同・神奈川区)を経てJR線に接続する新線「相鉄・JR直通線」に対応した車両です。同線は2019年11月30日(土)に開業し、同時に相鉄線とJR線とのあいだで直通列車が始まる予定。これに対応するため、JR線の保安装置などを搭載した12000系が開発されました。
相鉄は近年、駅舎や車両、制服などのデザインコンセプトを統一する形で刷新する「デザインブランドアッププロジェクト」を展開しており、12000系も、このプロジェクトに基づきデザインされました。車体の色は横浜を象徴する「YOKOHAMA NAVYBLUE(ヨコハマネイビーブルー)」という濃紺色を採用。先頭部は能面のひとつである「獅子口」をイメージしたデザインでまとめられました。
車内の照明は、時間帯によって色調が変化する調色調光式のLED照明を採用。すべての車両にベビーカー・車いす用のフリースペースを設置しました。このほか、駅に長時間停車する場合に客がドアを開閉できる「個別ドアスイッチ」も導入されています。
12000系は、最初の編成(10両編成1本)が2018年に完成。相鉄は相鉄・JR直通線の開業に向けて、すでに完成した車両を含む60両(10両編成6本)を導入する計画です。
また、2022年度下期に相鉄線と東急線を結ぶ相鉄・東急直通線 羽沢横浜国大〜日吉間が開業する予定です。こちらも東急線への直通に対応した新型車両の20000系電車が開発され、12000系に先駆けて2018年2月から相鉄線内で営業運転を行っています。