高校生の寿司屋にミシュランをとらせたい! ホリエモンが作る「ゼロ高等学院(ゼロ高)」とは

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ホリエモンこと堀江貴文氏が新しい学習形態を提供する「ゼロ高等学院(ゼロ高)」を2018年10月1日より開校する。

学校顧問には、元マイクロソフト社長である成毛眞氏をはじめ、株式会社コルク社長佐渡島庸平氏、「ビリギャル」作者の坪田信貴氏、モテクリエイター‟ゆうこす”こと菅本裕子氏の就任が決定しており、順次追加していく予定だ。


■座学を目的とはしない 行動を目的とする学校とは
ゼロ高は「学校教育を壊す(ディスラプトし再構築する)」という堀江氏の発言をキッカケに、同氏主宰のもと、「堀江貴文イノベーション大学校 (HIU)」内から生まれた学校だ。

メディア記者発表会のMCをつとめるゼロ高責任者内藤賢司氏は開口一番、
「ゼロ高で解決する課題ですが、選択肢を知ることができない世界、未来を諦めなければならない世界を解決したいと思っています。」と語った。

ゼロ高の特徴は、 机上の空論ではない実在の社会活動へ参加し、 行動しながら学べる教育機関であることだ。

参加できる活動は、
・宇宙ロケットの開発、打ち上げ
・和牛の生産や、販売
・寿司職人になるための技術や経営
・ファッション
・エンジニアリング
など多岐にわたっている。
ゼロ高では、各分野で活躍しているプロに学ぶことができる環境を提供する。

実際のプロに学ぶ環境を提供するのは、
「自身の行動によってのみ、 自分が本当にやりたいもの、 人生をかけて関わりたいものが見つかる」
との信念があるからだだという。
大切なことは自分でわかっていくしかない。 それがゼロ高の教育方針とのこと。


ゼロ高について語る、ゼロ高責任者内藤賢司氏


■高校卒業資格の取得をサポート
ゼロ高責任者内藤賢司氏
「ゼロ高の責務としては、通信制高校のレポート提出のサポートを行うことを大前提としています。そのうえで、自分が何をできるのかをサポートすることが業務になります。」

既存の高等学校(鹿島山北高等学校)と教育提携することによって、 在学中にあらゆる社会活動に参加しながら、 通信制高校として高校卒業資格が得られるという。

では、誰が入学できるのか?

基本的に高校を卒業していない人であれば、日本全国、誰でも入学する資格があるそうだ。

入学には、
・入学前面談の申し込み
・面談日時の調整
・Facebookを通じて面談
が必要となる。
面談は入学希望者本人と保護者が同席するかたちだ。
定員は400名の予定。上振れてしまう場合には、修正するとのこと。

ゼロ高に入学した場合の費用は気になるところだが、
・ゼロ高        1,080,000円
・鹿島山北高等学校    299,668円
・3年間合計      1,379,668円

このほかに、
・教科書
・動画教材
・スクーリング
の費用が別途発生する。
なお、各家庭の収入状況に応じて、就学支援金の適用もある。


ゼロ高の概要を説明する内藤氏


説明会は、
「ゼロ高の説明会と中学生の人生相談会をあなたの町で行いたい」
との思いから、全国で行うためのクラウドファンディングが開始されている。

ゼロ高責任者内藤賢司氏は、
「出資をいただければ、私が各中学校に出向いて皆さんとお話して、本当の課題感を確認して、ゼロ高に入学してどうしたら、その課題感が解決できるのかを説明したいと思っておりますので、ぜひ、ご協力いただければ幸いです。」

・60万円達成 首都圏
・120万円達成 全国47都道府県
・180万円達成 資金と時間が許す限り、国内の希望されている場所へ
と、達成金額ごとに説明会の規模が異なる。

クラウドファンディングでの出資に対するリターンの中には、
「ゼロ高の校章バッヂ」
「ゼロ高の制服」
などがある。
制服は「日常で着られる制服」をテーマとしたスタイリスト丸本達彦氏のデザインによるもので、大人も着られる男女兼用となっている。


スタイリスト丸本達彦氏がデザインしたゼロ高の制服


■高校生 寿司屋にミシュランをとらせたい – 堀江氏
ゼロ高を作ろうと話が出たのは、今年の2月のこと。
「ホリエモン祭」で堀江氏が「学校をつくりたいんですよね。」という何気ない一言からだった。
それからわずか6ヵ月で、ゼロ高開校までたどり着いたという。

今までの学校との一番の違いは、実戦的である点だ。

たとえば、寿司学部では、
・寿司を如何に握るか
・化学的に、どう変化するから、この味になる
などを学ぶのに加え、ビジネス面も学ぶ。

坪田信貴氏
「優良な労働者を量産するのではなく、ゼロ高は起業家を作ろうとしているじゃないですか。そこが圧倒的に違うところだなと思っています。」


ゼロ高について語る、「ビリギャル」作者の坪田信貴氏


堀江貴文氏
「僕らはバラエティ豊かな選択肢をたくさん用意しようと思っていて、合うやつを一生懸命やればいいと思うんですよ。寿司職人コースに入ったけど、なんかダメだなセンスないなと思ったら、次はロケットエンジンを作ってみようとか。」

「HIUの人って、お金持ちの人もけっこういて。たとえば、寿司屋で、こいつセンスあるな。と思ったら、出資する人はたくさんいますからね。俺、高校生寿司を食いたくて。高校生寿司がミシュランの星をとるっていうのをやりたいんですね。」

寿司屋は、
・自分が楽しめる
・お金が稼げる
・ライバルが少ない
という点で、お勧めの仕事であるそうだ。


高校生の寿司屋について熱弁をふるう、堀江貴文氏


その道のプロに直接学べるというのは、今までの高校にない教育スタイルである。


ITライフハック 関口哲司