高木菜那

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平昌冬季五輪のスピードスケート女子パシュートとマススタートで金メダルを獲得した高木菜那の所属先の親会社、日本電産の永守重信会長は、高木を3ランク昇進させて係長級にし、さらに計4000万円を贈ると明かした。半分の2000万円はポケットマネーという。

金メダル1個につき、日本オリンピック委員会(JOC)とスケート連盟からも500万円ずつの報奨金が贈られるため、高木は計2000万円を手にすることが決まっていた。そこに、さらに4000万円が加わった形だ。

だが、非課税であるJOCからの報奨金と違い、所属先から受け取る金は税金の問題がつきまとう。3日放送、毎日放送「せやねん!」では、どれだけの金額が引かれるかを計算した。

まず、会社から贈られる2000万円は、「賞与」か「一時所得」かで金額が変わる。賞与の場合は社会保険料などが天引きされ、仮に年収400万円の場合、2000万円から392万円が天引きされる。

一方、一時所得としての扱いなら所得税がかかるため、年収400万円の場合、2000万円から97万5000円が税金として引かれる。結果、手取り額は1902万となるため、1608万円となる賞与扱いよりもお得になると判明した。

もっと厄介なのが、永守会長がポケットマネーで出すと明かした2000万円だ。これは「贈与」にあたり、贈与税の対象となる。年収400万円の場合は、695万円。手取り額は1305万円まで目減りしてしまう。

番組に出演していた山岸久朗弁護士は、贈与税が高くつく税金だとし、非課税となる年間100万円ずつの分割払いにすればいいと提言した。100万円ずつの20年払いだ。お笑いコンビ・かまいたちの濱家隆一は「ドカーンともらった気がしませんね。月10万円切ってる…」と嘆いた。

すると、トミーズ雅が「違う。2000万もろてんねんけど、や…」と、まさかの脱税を提言。濱家や未知やすえが「犯罪の話ですよね」「今のダメですね」と指摘し、トミーズ健は「そういうのはきちっとしはんねん。メダリストやで」と相方をしっ責した。