「500歳まで生きる最長寿の脊椎動物は何だと思う?」→鶴でも亀でもなく…
「鶴は千年亀は万年」のことわざがありますが、実際の寿命は鶴で30年〜40年、亀(ゾウガメ)のギネス記録で175年といったところ。
しかし500歳以上を生きる脊椎動物も確認されています。いったい何だかご存知でしょうか?
TIL that the Greenland Shark has the longest lifespan of any vertebrate (up to 500 years)
その答えはニシオンデンザメ(グリーンランド・シャーク)。
体長は6m以上、体重1000kg以上に成長する大型のサメで、よく知られるサメのようにすいすい泳ぐタイプではなく、時速1.22kmほどで泳ぐ、世界一のろまな魚としても知られています。
生息域は北大西洋全域。名前の通りグリーンランド近辺にも生息しています。
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寿命の長さに比例するのか、性的成熟期がおよそ150歳で、寿命の長さをそこからもはかり知ることができます。
推定寿命は400歳程度と見積もられていますが、最長512歳のグリーンランド・シャークが記録されています。
(ニシオンデンザメ - Wikipedia)
その圧倒的な長寿ぶりに、海外掲示板のコメントも盛り上がっていました。
●「性的成熟期がだいたい150歳」
こんなことがどう可能なんだ? 食物連鎖の上位にいるにちがいない。そうでもなけりゃ自然淘汰されていったに違いない。
↑(投稿者)その通り! このサメの肉には毒があるんだ。なので自然界に天敵がいないはず。
↑なぜ全ての生物にこの特徴がないんだろう。毒を持つというさ。
↑150年もの間、他から食べられることなく、凍死することもなく、プロペラなどで撒きエサになることもなく、性的成熟期まで生きながらえたら、もうその遺伝子を存続させる資格はあると思う。
↑ほとんどの人間には資格なしだ。
●1617年頃に、先祖たちが見た同じサメを我々も見てると考えたら、とても奇妙に思えないか。そのサメは自分の目でシェークスピアを見たかもしれないんだ。
●こうした長寿の海洋生物が、自然界に敵がいないにもかかわらず死んでしまうことも一般的だ。海は厳しいから。
●遅い魚なのに速い魚を食べている。ゾンビサメなのか。
↑もっと気味が悪いことに、ニシオンデンザメは盲目なんだ。目を寄生虫に食べられてしまうせいだ。全く見ずに捕まえることができるんだ。
●そんなグリーンランドの氷のように冷たい水の中を泳がなくちゃいけなかったら、自分も性欲が消え失せてそうだ。
●なんてこった。150年もできないってのか。
↑彼らは無気力な人生を送っているので、きっと気づかないよ。
↑でもそのあと350年はできるんだぞ。
↑なんて長い思春期なんだ。
●「シャーク・ウイークがやってきます……400歳のバージン」
●彼らにとって時間の感覚も違うのかな。
驚きのトリビアが満載のサメであることは間違いないようです。