格安スマホにもデュアルカメラ!後からピントも可能なSIMフリースマホ「ZTE Blade V8」に注目すべきワケ

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ZTEジャパンがAndroid 7.0搭載のSIMフリースマートフォン(スマホ)「Blade V8」を5月25日(木)に発売する。価格は希望小売価格で34,800円(税別)。

最大の特長は3万円台で買えるミドルレンジクラスながら、背面に2つのカメラを搭載した“デュアルカメラ”スマホであることだ。

これまでの“デュアルカメラ”スマホは、ファーウェイの「honor」シリーズやフラッグシップ「P9」および「Mate9」、アップルの「iPhone 7 Plus」など、ハイエンド寄りのスマホにだけ搭載されてきた。

スマホのカメラと言えば、もはや電話よりも使う機会が多いという人もいるくらいメジャーな機能だ。

近年のモデルでは、カメラの高画素化を競うことも少なくなり、スペック競争は落ち着きをみせていた。
しかしながら、一昨年あたりから再び新たな展開が起きた。
1つは、
全体の画素数向上による高画素化ではなく、1画素当たりの大きさを向上することで暗い場所でも明るく撮影できるようにする流れだ。

もう1つは、
複数のセンサーを用いて画質向上やオートフォーカスの高速化、奥行き情報の記録によるボケ効果やリフォーカス、光学ズーム相当など、カメラとしての撮影機能の向上を実現する流れだ。

これらは、スマホカメラとコンデジとの決定的な差でもあった。
それが、新たな技術革新により、差がなくなりつつあるのだ。

そんなスマホカメラの革新の中でも、トレンドとなっているのが、
Blade V8も搭載している、複数のセンサーのデュアルカメラだ。

デュアルカメラは、これまではスマホカメラでも主にハイエンドモデルに搭載されてきた。
それが、4月に発売された「EveryPhone」シリーズも含めて、いよいよエントリークラスやミドルレンジクラスにも採用されるようになってきたのが、もっとも新しい流れだ。

Blade V8のデュアルカメラは背面に1300万画素と200万画素の2つのセンサーを搭載し、200万画素のほうは奥行き情報を記録する。
これにより、ボケ効果のある写真撮影や撮影後の写真でピント調節が行えるリフォーカス機能に対応している。
なお、リフォーカス機能はF1.0〜F8.0の間で調整が可能だ。

またカメラ機能ではオートHDR機能も搭載し、料理以外の風景や逆光状況下でのポートレイト、暗い場所での撮影なども綺麗に撮影できるという。
さらに前面のカメラも約1300万画素を搭載し、前面と背面ともにLEDフラッシュライトを搭載した。

カメラ以外でも昨年から続くトレンドであるメタルボディーとカーブドエッジスクリーンによる高級感のある外観に加え、指紋センサー搭載や3Gと4GのデュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)、au VoLTEなどに対応するなど、コストパフォーマンスの高い製品と言える。

また指紋センサーは、今年のトレンドでもあるiPhoneシリーズと同じようにディスプレイの下に搭載され、持った時に自然に押せるようになっている。

スマホのカメラは、機能どうこうではなく、最終的に、撮影した写真が綺麗に見えるかどうかが重要だ。
ファーウェイは、同者のスマホ購入者がSNSに写真を投稿することでクオリティの高さを証明され、一気に人気メーカーとなった。

このようにBlade V8も実際に綺麗に撮影でき、SNSなどで拡散、評価されれば、ミドルクラスのスマホ市場で一気に知名度、人気がブレイクするチャンスはある。

日本だけでなく、グローバル市場でも少し影が薄くなりつつあるZTEだけにカメラやパフォーマンスなどの最終的なチューニングに期待したいところだ。


●Blade V8の主な仕様
画面   :5.2インチFHD液晶
大きさ  :148.4×71.5×7.9ミリ
重さ   :141.6g
本体色  :シャンパンゴールド、ミッドナイトグレー
SoC   :Qualcomm製「Snapdragon 435」(1.4GHz×4コア+1.1GHz×4コア)
メモリー :3GB RAM
ストレージ:32GB eMMC、microSDXCカード(最大128GBまで)
バッテリー:2730mAh(取外不可)
カメラ  :背面約1300万画素+約200万画素、前面約1300万画素
通信   :Wi-Fi(IEEE802.11b/g/n)、Bluetooth 4.1
位置情報 :A-GPS・GLONASS
センサー :加速度、近接、照度、ジャイロ、磁気、指紋、電子コンパス
端子   :3.5mmイヤホンマイク端子、microUSB端子
その他  :緊急速報(ETWS対応)、FMラジオ


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