人生に訪れた二度の決断。判断基準は直感的



――ドラマの中で、田島も冬花もやりたいことを模索し、何者かになろうと奔走し、やがて、決断に至ります。千葉さん自身の人生と重なる部分などはありましたか? 千葉さんにも同じような決断の瞬間があったのでしょうか?

僕自身、大きく振り返ると2回ほど、決断したことがあったなと思います。

――最初の決断は?

大学進学ですね。もともと、行きたい学校があって、そのために勉強してきたんですけど、その大学に落ちてしまったんです。結局、受かった大学に通うことになったけど、最初は何をしていいかわかんなくて…。そのとき、大学4年間は、この先、やりたいことを見つけるために費やそうって決めたんです。

――将来を決めるための、前向きな時間にしようと決めたんですね。

たかだか17〜18歳の決断ですけどね(笑)。そこから、バイトをやってみたり、面白そうなことは何でも挑戦してみようって。そういう時期ほど、実際はもったいない時間の使い方をしちゃうもので、いま思うと「これをしとけば」と思わなくもないんですけど(笑)、あの時間があるからこそ、いまがあるのかなって思います。

――もうひとつの決断は?

大学を辞めると決めたときですね。大学に通いながら、やりたいことを見つけようと思っていたらスカウトされて、最終的には大学を中退して、この世界に進んだんです。



――退路を断って、この世界で生きていくことを決めた?

実際には、辞めたくない気持ちもあったんですが、大学の先生が「やりたいことが見つかったなら辞めてもいんじゃない?」と。いま思うと、ちょっと変わった先生だなって(笑)。でも「やりたいと思えることが見つかったなら、飛び込めばいいんじゃないか」と思い、決めました。

――大きな人生の決断ですね。

でも、この決断も、自分で考えて下したかって言うと、案外、そこまでの覚悟をもって決めたってわけでもなかったかもしれないなって。背中を押してくれる人、手を引っ張ってくれる人がいたから、決められたし、自分ひとりの決断の部分なんて、結構、小さいんじゃないかって思うんです。

――ちょっとした出会いや偶然のきっかけが作用する部分も大きいでしょうし、そういうことの積み重ねが人生なのかもしれません。

そう思います。いまでは「大きな決断でした」って思ってるけど、当時はそこまで考えてなかった気もするし(笑)。田島だって、ドラマの中で決断に至るまでに、いろんな出会いや小さなきっかけの連続があり、ああいう決断に偶然、たどり着いたのかもしれないなって思います。

――普段から、決断はじっくりと考える派ですか? それともスパッと直感で?

早いほうだとは思いますね。あまり考え込まないですね。

――判断の基準として持っているものは?

「カッコいいものを選ぶ」ってことですかね? 「こうしたらカッコいいかもしれない」「これを持ってたらカッコいいかな?」とか、なるべく“粋”を感じるほうを選ぶようにしてます。そういう意味では直感的なのかな?



「求められることを全力でやりきる」という決意



――2016年はドラマ『家族ノカタチ』(NTV系)に『家売るオンナ』、映画では『黒崎くんの言いなりになんてならない』、『モヒカン故郷に帰る』、『殿、利息でござる!』とタイプの異なる作品で存在感を放ちました。2017年も本作に加えて映画『暗黒女子』、『ReLIFE』、『帝一の國』、『兄に愛されすぎて困ってます』と注目作品の公開が続きますね。

2016年は、自分なりに仕事に対する捉え方、意識が変わってきた時期でもあって、次の3月で28歳、2018年には29歳に…え? 29歳!?

――自分でおっしゃって、ビックリされました?

いや、もちろん、単なる数字ではあるんですけど、自分の中で30歳って大きな区切りではあって。そこまでに何ができるか? その時間の過ごし方が大事だなって思ってたんですが…。そこまで時間はもうないんだなって改めて、思い知らされました。

――先ほど、2016年は仕事に対する向き合い方に変化が生じたと言いかけてましたが…。

そうですね。充実した時間が多かったのは事実なんですけど、その中で「もっと行ける! もっと充実させられる!」という思いとせめぎ合う時間もあって…。充実した楽しい時間の中で、理想を追う自分と張り合うような、葛藤もありました。



――充実していたからこそ、さらに先を求める思いが生まれてきたのかもしれませんね。この先の展望は?

わりとしっかりとしたイメージは自分の中にあるんですけど、結局、その通りに行くかどうかは重要じゃなくて、なったとこ勝負だなって思ってます。年齢が上がるにつれて「これはやりたい」「これはやりたくない」ってことが出てくるものだと思うんです。でも、そこで僕が思うのは「僕自身、ハッキリとこの先にやりたいことがある。だからこそ、求められるうちは、求められるものをやっていこう」ということ。

――なるほど…。

そう言うと「求められるものばかりやっていたら、求められなくなったとき、やりたいことがなくなっちゃうよ」と言われるんですけど、さっきも言いましたが、僕の中にはやりたいこと、なりたい自分の姿がこの先にしっかりとあるから、そこに対する不安はまったくないんです。

――自分自身をしっかりと持っているからこそ、いろんなものを求められても千葉さん自身はぶれないんですね?

そうですね。だからこそ「求められることを全力でやりきる」という答えに行き着くんだと思います。

――その中でも、これだけは叶えたいという具体的な目標があれば教えてください!

おじいちゃんやおばあちゃんの世代に、自分を知ってもらうってことですかね? 方法はいろいろあると思うので、自分なりに道を見つけて、おじいちゃん、おばあちゃんたちに声を掛けてもらえるようになれたらいいなと思ってます。



【プロフィール】
千葉雄大(ちば・ゆうだい)/1989年3月9日生まれ。宮城県出身。O型。モデルを経て、2010年、『天装戦隊ゴセイジャー』(テレビ朝日系)で俳優デビュー。ドラマから映画化もされた『桜蘭高校ホスト部』、NHK大河ドラマ『平清盛』、『水球ヤンキース』(フジテレビ系)、『きょうは会社休みます。』(日本テレビ系)、『家売るオンナ』(日本テレビ系)など話題の作品に出演。映画では『アオハライド』、『黒崎くんの言いなりになんてならない』、『モヒカン故郷に帰る』、『殿、利息でござる!』などに出演。2017年は映画『暗黒女子』(4月1日)、『ReLIFE』(4月15日)、『帝一の國』(4月29日)、『兄に愛されすぎて困ってます』(6月30日)などの公開が控える。
【ブログ】http://lineblog.me/chibayudai/


■MBS開局65周年記念 新春ドラマ特別企画『しあわせの記憶』
1月8日(日)21:00〜23:03 MBS/TBS系全国ネット
http://www.mbs.jp/kioku/


<出演>
渡辺 謙、北川景子、二階堂ふみ、麻生祐未
千葉雄大、三浦貴大、山崎樹範、菅原大吉

脚本:大石 静(『長男の嫁』『ふたりっ子』『セカンドバージン』『家売るオンナ』)
音楽:吉俣 良
演出:竹園 元
制作:The icon 
製作著作:MBS


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■応募方法:ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT


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