岡崎慎司の活躍に岡田武史氏「栄冠をもらう価値がある、それだけのことをしてきた男」
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2008年に岡田監督指揮の下で日本代表デビューを果たした岡崎だが、「正直、最初見た時はうまくないけど、よく頑張るし、顔つきがいいし、とにかくゴールに向かって行く」と当時の印象に触れると、「攻守にわたってスイッチを入れてくれる。それに前線でアグレッシブに守備をしてくれて、攻撃時にはスペースを作ってくれる。そういった労を惜しまないところが最初は特長でした。とにかく前へ行こうとする意識があったので、それが当時の日本代表に必要だったので」と、代表選出当時を振り返った。
現在は四国サッカーリーグのFC今治のオーナーである岡田氏は「J1で優勝争いは何とかなるかもしれないけど、プレミアリーグは違うよね。世界でも最高峰の選手が集まるし、(レスターの優勝に)5000倍のオッズがつくのもわかる。今治がJ1で優勝するよりも奇跡的なんじゃないかな」と今シーズンのレスターの躍進についてコメント。今治では育成面に力を入れているが、「選手とはわからないもので、決めつけちゃダメだよね。若い時点で能力の有無はある程度は区別しなければいけないけれど、可能性は残してあげないといけない。決めつけてはいけないんだなと、つくづく長年やっていると思います」と、7部リーグからキャリアをスタートさせ、レスターをけん引したイングランド代表FWジェイミー・ヴァーディになぞらえて、選手育成の難しさも話した。
レスターにおける岡崎の今シーズンの活躍ぶりについて「チームにとって欠かせない存在じゃないですか。得点こそヴァーディやマフレズがたくさん取ったけど、岡崎の貢献度は監督にとってものすごく大きいと思います」と目を細める。
来シーズンについては、「中心選手2人くらい抜かれるとかなり厳しい」と、レスターの戦力を冷静に分析した岡田氏。チャンピオンズリーグではレスターと香川真司の所属するドルトムントが本戦出場を決めているが、「はっきり言って、レスターはベスト16入りが難しい。ドルトムントに頑張ってもらうしかないだろうね。ドルトムントは十分に可能性ある。チャンピオンズリーグでドルトムント、真司がもう一花咲かせてもいいんじゃないかな」と展望している。