太平洋戦争下、絶海の孤島に取り残された33人のうち、男は32人、女は比嘉和子たった1人。和子をめぐり、命をかけた壮絶な殺し合いが繰り広げられた。帰国後、彼女は愛欲、情欲にまみれた“アナタハンの女王”として一気に時の人となり、映画にまで主演するが……。前編に引き続き、気鋭のライター・高鳥都氏のルポを雑誌『昭和の不思議101』(大洋図書)からの改訂版でお届けします。前編記事『太平洋戦争末期、「女1人男32人」の