子どもを持つ人が制度的に優遇されているとして、「子持ち様」という皮肉な言葉が生まれた。早稲田大学名誉教授の池田清彦さんは「産休・育休制度によって、子どもを持たない人たちの業務負担が増えるなど明らかな不利益があるのであれば、制度の利用者ではなく会社や政治に訴えるべきだ」という――。※本稿は、池田清彦『多様性バカ矛盾と偽善が蔓延する日本への警告』(扶桑社)の一部を再編集したものです。写真=iStock.com