2003(平成15)年に国の重要文化財に指定されたJR東京駅丸の内駅舎。駅が開業したのは1914(大正3)年12月20日のことで、当初はその年の11月に予定していた「大正御大礼(大正天皇の即位礼)」に合わせて竣工させて、京都御所へ向かう御召列車が発着する「天皇の駅」として使用するはずだった。レンガ造りの駅舎正面には、帝室用玄関(当時)を備えるなど、皇室利用駅としてのイメージも強く、当時は宮城(きゅうじょう)と呼ばれ