昨年2月に発生したトルコ・シリア地震では、5万9000人以上の人びとが犠牲になった。特に被害の大きかった震源地周辺は、少数民族「クルド人」が集住する地域だったことから、この時期、被災によって生活が立ち行かなくなったクルド人たちが、親族を頼って日本にやって来た。その中には妊娠中の女性もいたという。「出産予定日の1週間前に相談を受けたこともあります。なかなか受け入れてもらえず、複数の病院を回った人もいます。