<何もないところからゴールを生み出す>それはスーパースターのひとつの条件かもしれない。アルゼンチン代表のリオネル・メッシは、息を吸って吐くようにそれを成し遂げてきた。言わば創造主だ。11月26日、カタールW杯グループリーグの第2節。アルゼンチンは初戦のサウジアラビアに1−2とまさかの黒星を喫し、メキシコ戦を前に崖っぷちに立たされていた。10番を背負ったエースであるメッシは、強力なマークを受ける。