北朝鮮では1994年ごろから、現在の自由市場の原型となるものが登場した。当初は、以前からあった農民市場が拡大したり、流動人口の多いところに露店が立ち並んだりといった形だった。大飢饉「苦難の行軍」の最中にあった1998年、当局は半ば公認の市場を作り、その中だけで商売ができるようにした。一方で、市場管理費(ショバ代)を払えるほどの儲けがない人々は、路上での商売を続けた。市場管理費の取りはぐれを減らすため、当局