アメリカのトランプ政権が日本を含む東アジアに新たな中距離ミサイルの配備を計画するようになった。中国や北朝鮮のミサイルの脅威を抑止する目的だが、日本側の年来の防衛面での制約もあり、日米間での論議を招く展望も予想される。トランプ政権の東アジアでの新規のミサイル配備案はアメリカが冷戦時代にソ連との間で結んでいた中距離核戦力(INF)全廃条約の破棄が直接の契機となった。同条約は東西冷戦時代の1987年に結ば