正社員と非正社員の待遇格差をめぐる2つの訴訟の判決が6月1日、最高裁第2小法廷(山本庸幸裁判長)で言い渡され、労働契約法20条が禁じる不合理な格差についての初判断を示した。手当格差を訴えたハマキョウレックス事件では「格差是正判決」の旗出しが行われた一方、定年後再雇用の賃金格差を訴えた長澤運輸事件では、用意してあった旗が「不当判決だ」とくしゃくしゃに丸められる一幕があった。明暗の分かれた両原告は判決後、東