学生の窓口編集部

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昔のスパイ映画には、想像を越える道具や、思わず笑ってしまう道具が度々登場しますが、本物のスパイ道具も負けてはいません。

ワシントンにある国際スパイ博物館のキュレーターで歴史家のヴィンス・ヒューストン氏が、あっと驚く、実在するスパイ道具をLivescienceに紹介しています。

1.毒の粒を撒き散らす傘

冷戦の間、ブルガリアの暗殺者は、ロンドンにいるソビエトの離反者に対し、猛毒リシンのペレットを発射する傘を使いました。それに対し、ソビエトも口紅型の銃「死の口づけ」を開発しました。

2.マイクやラジオ送信機が搭載された本物の猫

冷戦時代、米国はソビエトを監視するため、生きた猫の外耳道にマイク、頭蓋骨の隣にラジオ送信機、そして腹部にバッテリーを埋め込みました。しかし、ハイテク子猫は、ミッションの途中で食べ物を探しにどこかに行ってしまうため役に立ちませんでした。

3.ビジュアルマイクロフォン

テキサス大学の科学者が、その場の環境を写真や映像で撮影するだけで、その場所で交わされた会話を再建する方法を2014年に発表しました。肉眼には見えない、音による微量の振動をカメラが捕らえることで会話の再建が可能になるそうです。

4.ハッキングされた医療機器

2011年にラスベガスで開かれたセキュリティー会議で、ハッカーのジェローム・ラドクリフ氏は、インスリンポンプをハックすることが可能であることを見せました。また、埋め込み式のペースメーカーなど、ワイヤレスコントロールでバッテリーで動く医療機器は、ハッキングされる可能性があります。米政府関係機関は、脆弱性の対策を医療機器メーカーを急がせています。
5.バイオニックマネキン

スパイ行為を行うのは、国際スパイだけではありません。EyeSeeと呼ばれるバイオニックマネキンの目には、顔認識ソフトウェアを使用したカメラが隠されており買い物客の年齢、人種、性別などを確認します。そのデータは、衣料店のマーケティングリサーチに利用されます。

6.究極の暗号

世界の大部分のスパイ組織のゴールは、完全に安全なコミュニケーション方法を作り出すことです。それに最も近いのが、量子力学の理論を用いた暗号技術だと言われています。量子暗号は、まだ証明段階ですが、技術は現実的なものになってきているそうです。ヒューストン氏は、おそらく各国政府が興味を持っているはずだと話します。

6 Incredible Spy Technologies That Are Real
http://www.livescience.com/49304-real-spy-technologies.html