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日常で使って初めて気づく初めての「ガラホ」の良し悪しをまとめてみた!

発売から3週間ほどになり、購入者は日常での利用に慣れてきたという人も多くなってきたであろうau向け折りたたみ型Androidケータイの「AQUOS K SHF31」(シャープ製)。

デザインは完全に「ガラケー」とも呼ばれる折りたたみの従来型携帯電話(ケータイまたはフィーチャーフォン)でありながら、OSにAndroidを搭載し、一部のスマートフォン(スマホ)の機能も利用できる新しいジャンルの機種として"スマホのようなガラケー"の意味で「ガラホ」と呼ばれて話題になりました。

これまで当ブログメディア「S-MAX(エスマックス)」では何回かに渡ってAQUOS K SHF31の機能や使い方について紹介してきましたが、今回は筆者がAQUOS K SHF31の購入から約2週間、日常で使っていて気がついた良いと思った点と次機種以降に期待したい点をまとめたてみましたので紹介したいと思います。

◯AQUOS K SHF31の使ってみて良かった点
まずはAQUOS K SHF31の良いところをこれまでケータイを使ってきたユーザー目線で挙げていきます。

・やっぱりテンキーはイイ!

Androidでもテンキー端末増えろ!

Androidとはいえ、”ケータイ”なのでハードキーによるテンキー(ダイアルキー)があるのは当然ではあるのですが、電話帳に未登録の電話先へ実際に電話をかけたりする場合の「押し間違いのイライラ」がほとんどないのは地味ながらも非常に大きいポイントに感じます。

これにより、画面を見なくてもある程度操作ができるというメリットがあり、"歩きスマホ"の危険性が指摘されている昨今、もちろん、ケータイならいいのかという話はありますが、画面を見ない分は安全かなとは思われます。

・カメラやブラウザーを1ボタンプッシュで起動は便利!

過去に発売されたテンキースマホでも重宝した人は多いのでは?

これもAndroidがケータイ型筺体になったことによる長所です。現在の一般的なスマホの場合、ハードキーは大抵、電源キーや音量上下キー、そして、一部の機種ではホームキーやアプリキー、バックキー、カメラ・シャッターキーがあるくらいです。

一方、AQUOS K SHF31はアドレス帳やメール、カメラ、Webブラウザー、テザリングといった機能の呼び出し、さらにアプリキーがすべて独立しており、さらにそのすべてのキーに長押しによる機能の一発起動などができます。

また、使っているうちに手が(体が)キーの位置を覚えてくれるので、さきほども紹介したように「画面を見ないである程度の機能の呼び出しができる」のは非常に便利で、筆者もAQUOS K SHF31を持ってポケットに手を突っこんだまま、マナーモードやテザリングのオン・オフができるのは非常に便利に感じました。

・持った状態が安定する
スマホに比べて横幅が狭いので、ホールド感はスマホの比ではないと思います。また、オープンした状態で持った時に「キーに指を当てたまま押さない状態を保てる」のもケータイ的持ちやすさの長所だと感じました。

・バッテリーが交換できるのはやっぱり気楽でいい

修理に出さなくてもバッテリーが変えられるのはイイ

最近では一部のモデルを除いてスマホではバッテリーを外して交換することができない機種が主流になってきています。主に国内向けハイスペックモデルでは最後の砦だったサムスン電子の機種でも先日発表された次期フラッグシップモデル「Galaxy S6」でついに取り外し不可になりましたし……。

半年(人によっては一ヶ月とか)から1年くらいでケータイやスマホなどの機種を新調するような層にはそれほど大きななポイントではないかもしれませんが、ケータイには何年も使い続けるような人も少なくないので、ショップに持ち込んで修理扱いでバッテリーを交換するよりもバッテリーだけを注文してユーザー自身で交換できる方が長く使うユーザーには便利です。

以上から総合的にケータイのテンキーと各種機能キーを得たことにより、スマホの機能がシンプルな操作で呼び出せるのは便利で、スマホ基準の高画素で多機能なカメラもあるので、「これまでのガラケーからのジャンプアップに最適」なモデルだと感じました。

◯AQUOS K SHF31の惜しい点やこうであって欲しかったなという点
一方、ケータイのOSにAndroidを採用した国内では初めての機種(過去に出ていたのはあくまで"テンキー搭載スマホ"という意味で)なので、見送った機能や仕様もあるかと思いますが、ここは筆者の主観で「こうであって欲しかった」または「発売後でもいいので変更して欲しい」、「次の機種はこうなって欲しい」という部分を挙げていきます。

・イヤホンマイク端子も欲しかった

外部接続端子はmicroUSBのみ

AQUOS K SHF31はスマホでも利用されているヘッドセットやイヤホンを接続して利用する場合、オプションのUSB接続の変換アダプタを使わないと利用できません。せっかくAndroidを採用してるのですからmicroUSB端子と3.5mmイヤフォンジャックの両方を搭載していても良かったのでは?と感じました。

・専用充電台が別売り

AQUOS K SHF31専用卓上ホルダ「SHF31PUA」(税込907円)

購入された人の中には「あれ?」と思った方は多いのではないでしょうか。なんと、AQUOS K SHF31は充電用の卓上ホルダーがオプション品として別売りになっているのです。OSの違いこそあれど、同時期に発表となったケータイ「GRATINA2(型番:KYY10)」には充電台が付属している(充電用USBケーブルは付属していませんが)のに、なんで、目玉として発表したであろうこちらには付いてなかったのでしょうか?価格を見ても1,000円しないものなので、本体価格が1,000円上がっても付いていた方が良かったとまで言えるかどうかわかりませんが、購入後に「充電台ないのか……」と思った人もいるのではないかと思われます。

やっぱりガラケーには欲しいですよね……充電台


・LINE以外のSNSアプリへの対応は?

確かに「LINE」には対応しているけど……

AQUOS K SHF31が発表されたときも国内で人気のコミュニケーションサービス「LINE(ライン)」への対応をアピールしていましたが、あくまでもメッセージやスタンプのやりとりに使える「トーク」の機能となっており、その他のLINEゲームなどには非対応となっています。

また、LINE以外のSNSサービス(TwitterやFacebook、Skypeなど)は現時点では公式には未対応でWebブラウザー版を利用する以外には(前々回に紹介した外部アプリのインストールを除いて)ありません。

もちろん、今後拡充される可能性もあるとは思いますが、なるべく早いアプリ提供をお願いしたいですね。また、これに絡む問題として「専用のauスマートパスの対応アプリが非常に少ない」という不満点もあります。

・タッチクルーザーEXだけでなく、タッチパネルも欲しかった
これは「それじゃスマホと変わらないじゃないか」とも言われそうですが、一部のケータイではタッチパネルに対応していましたし、実は結構大きな問題だと思っています。OSがAndroidになったことで、Webブラウザーで表示したWebページがスマホ向けの基準の作りになって表示されることがほとんどです。

確かにタッチクルーザーEXでカーソルを表示させて「スマホっぽい操作」を行うこともできるんですが、それが却って操作と閲覧が別になり、ブラウジングしづらいこともありました。ならば、タッチクルーザーEXとタッチパネルを両方搭載して、初期状態ではタッチパネルはオフにしてあり、設定で選んで利用できるというようにすれば便利なのではないでしょうか。

・対応アクセサリーが極端に少ない
公式やサードパーティ含めてケースなどのアイテムがなく、公式アクセサリーブランド「au + 1 collection」のデザインシールと交換用背面カバーの着せ替えセット(3色)以外は前述の卓上充電台と液晶保護フィルムくらいしかありません。

本記事のために自腹で買った着せ替えカバー(税込3,218円)

せめて、もう少しなにかしらのバリエーションが欲しいと思います。これはAQUOS K SHF31に限った話ではないのですが。

着せ替えカバーはよくできています。背面カバーを交換して使うもので防水機能も保たれます

どうしても初めてのジャンルになる機種なので、スマホをすでに使っているユーザーから見た場合に対応しているサービスがまだ少なかったり、性能に物足りなさを感じる人も多くいるかもしれません。

ケータイから移ったユーザーにはできることや機能は増えたけど、逆に「こうだったらもっといいのに」という部分もあるかもしれませんが、筆者の間隔ではおおむねこれまで通りの使い方でも問題なく使える"Android"のケータイであるように思いました。

ケータイライクにスマホの機能を使いたいという人にはオススメだと思いますので、今後の後続機種にも期待できるシリーズだと思います。まだ、触ったことがなくて興味が湧いたなら是非、一度ショップなどで実際に試してみてください。

記事執筆:河童丸


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