大谷翔平 (C) ゆるすぽ/小島克典

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投手として11勝、打者として10本塁打を記録した大谷翔平選手が、昨日、成人式を迎えた。球界で聞かれる2年目のジンクスを物ともせず、プロ3年目の今年は年俸1億円の大台にも乗った。

今日は朝からファイターズの鎌ケ谷球場に行ってきた。成人式で帰省していた大谷選手も、気持ち良さそうに汗を流していた。

さて、そんな彼について昨年12月、NHK Eテレ「メディアがひらく、子どもたちの未来」という番組に通訳として出演させていただいた時のことを話そう。

台本、メイク、貸衣装、リハーサル、久々の出役はとても楽しかった。そして昼休み、出演者の尾木ママさん(教育評論家)からいろんな話を聞かせてもらうことができた。

まず尾木ママと言えば「ブローチ」だ。

尾木ママは、新しい仕事や地方での講演が入ると、どんなブローチが似合うか相手を想像しながら新しいブローチ探しに精を出すという。早い時だとひと月も前からワクワクした気持ちで新しい仕事へ向き合う気持ちを高めていくそうで、意外なセルフコントロール術は、早速、真似してみようと思った。

さらに尾木ママは、『大谷翔平の二刀流や、羽生結弦の大活躍は、ゆとり教育の賜物』という教育評論家らしい自論を語ってくれた。

『ゆとり教育とは、これまでの「集団教育」から「個」を重んじる、日本の教育方針の大きな転換でした。スポーツ界において打者も投手も両方やりたい!という選択をした大谷翔平選手や、ソチ五輪で金メダルを取ってもなお、第一声で「すみません!(自分の納得する演技が出来ませんでした・・・)」という反省の弁が出た羽生弓弦選手の発言は、弊害ばかりがクローズアップされがちな我が国のゆとり教育が生み出した、世界的な賜物です!』

なるほど。確かに、である。

ひと昔前であれば、試合内容はさておき五輪や世界大会で金メダルを取れば、「やりました!」と笑顔でシャウトするアスリートが多かったと思う。

しかし集団の中での相対評価ではなく、個を重んじる絶対評価を受けて育った20代前半のアスリートたちは、彼らの中に明確な評価軸が存在するのだろう。

嬉しいことに今年は大谷選手を取材する企画も決まった。機会があれば大谷選手本人に、ゆとり教育の影響と二刀流の関係なども聞いてみたいと思った、新年最初のグランド取材だった。(文=ゆるすぽ編集長・小島克典)

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