設立は飛鳥時代?世界最古の会社とは
「日本のすごいところは?」と聞かれたら、誰でも一つか二つは日本の功績や、日本人の美徳について話すことができるのではないでしょうか。
しかし、「すごいところ」はまだたくさんあります。
『未来をひらく働き方と生き方 なぜ、日本人が世界を変えていくのか?』(ヒカルランド/刊)は、あまり日本人の間で知られていない、日本の良さ、日本人のすごさを教えてくれる一冊。
たとえばこんなことを知っていましたか?
■世界一長寿企業が多い国
あくまで一般論ですが、長く続く企業ほど、利益をあげ続けられる技術力や営業力の土台があるという意味で「いい企業」だといえます。日本は200年以上の歴史を持つ「長寿企業」が3146社と、全世界の半数以上あるという世界一の長寿企業大国なのです。
2位はドイツで837社、3位のオランダが222社と、日本の長寿企業の多さはダントツ。創業1000年以上の企業が7社、500年以上が32社と、その長寿ぶりでも群を抜いています。
ちなみに、世界最古の会社も日本の会社で、金剛組という建設会社。創業はなんと西暦578年と1400年以上の歴史があるといいます。どんな時代の変化にも負けずに生き残る会社ができる土壌があるということは、まちがいなく「日本のすごいところ」ですよね。
■近江商人は世界の最先端を行っていた?
近江商人といえば、近江国(今の滋賀県)出身の商人のこと。大坂商人、伊勢商人と並んで「日本三大商人」の一つとして知られています。
この近江商人がすごいのは、会計システムとして「複式簿記」を開発し、15世紀から採用していたこと。ヨーロッパで複式簿記が広まったのは16世紀以降ですから、近江商人たちの会計システムはかなり進んでいたのです。
特に「中井家」という商家の会計法は、貸借対照表や損益計算書にあたるものが存在し、また他人資本と自己資本が区別されていて、ほぼ現在の複式簿記と同じ考え方が用いられていました。
そのせいか、石田三成や増田長盛といった近江出身の武将は複式簿記ができたとされています。
■「いいとこ取り」で生まれた零戦
また、技術力も古くからの日本のお家芸です。
戦時中に活躍した「零戦」という飛行機がありますが、この飛行機は速度と操作性を両立させ、さらに長距離移動が可能で戦闘能力も高いという、当時としては圧倒的な性能を持っていました。その性能は、アメリカ軍ですら「一対一では戦うな」という命令が出るほど。
しかし、その頃の日本の工業力はまだまだ発展途上であり、自動車も自国でまともに製造できない状態です。それなのに、驚くほどの高性能を持った戦闘機を作ることができたのは、日本人の技術力と「いいとこ取り精神」の賜物だといえます。
既存の飛行機のいい点を盗んで、磨きをかけることで世界最高峰の性能を持った戦闘機を作り出した日本人の研究熱心さは、現代にもなお受け継がれています。
本書では、経営コンサルタントの小田真嘉さん、日本史講師の竹内睦泰さん、北極流占い継承者の羽賀ヒカルさんの三人が、日本人として誇りを持って生きるための支えとなってくれる日本のすごさ、日本人のすばらしさを独自の視点から語っています。
そこからは、日本人が自信を失っていると言われる今、自分の原点に立ち戻る意味でも大事にしておきたいことがきっと見つかるはずです。
(新刊JP編集部)
しかし、「すごいところ」はまだたくさんあります。
『未来をひらく働き方と生き方 なぜ、日本人が世界を変えていくのか?』(ヒカルランド/刊)は、あまり日本人の間で知られていない、日本の良さ、日本人のすごさを教えてくれる一冊。
たとえばこんなことを知っていましたか?
あくまで一般論ですが、長く続く企業ほど、利益をあげ続けられる技術力や営業力の土台があるという意味で「いい企業」だといえます。日本は200年以上の歴史を持つ「長寿企業」が3146社と、全世界の半数以上あるという世界一の長寿企業大国なのです。
2位はドイツで837社、3位のオランダが222社と、日本の長寿企業の多さはダントツ。創業1000年以上の企業が7社、500年以上が32社と、その長寿ぶりでも群を抜いています。
ちなみに、世界最古の会社も日本の会社で、金剛組という建設会社。創業はなんと西暦578年と1400年以上の歴史があるといいます。どんな時代の変化にも負けずに生き残る会社ができる土壌があるということは、まちがいなく「日本のすごいところ」ですよね。
■近江商人は世界の最先端を行っていた?
近江商人といえば、近江国(今の滋賀県)出身の商人のこと。大坂商人、伊勢商人と並んで「日本三大商人」の一つとして知られています。
この近江商人がすごいのは、会計システムとして「複式簿記」を開発し、15世紀から採用していたこと。ヨーロッパで複式簿記が広まったのは16世紀以降ですから、近江商人たちの会計システムはかなり進んでいたのです。
特に「中井家」という商家の会計法は、貸借対照表や損益計算書にあたるものが存在し、また他人資本と自己資本が区別されていて、ほぼ現在の複式簿記と同じ考え方が用いられていました。
そのせいか、石田三成や増田長盛といった近江出身の武将は複式簿記ができたとされています。
■「いいとこ取り」で生まれた零戦
また、技術力も古くからの日本のお家芸です。
戦時中に活躍した「零戦」という飛行機がありますが、この飛行機は速度と操作性を両立させ、さらに長距離移動が可能で戦闘能力も高いという、当時としては圧倒的な性能を持っていました。その性能は、アメリカ軍ですら「一対一では戦うな」という命令が出るほど。
しかし、その頃の日本の工業力はまだまだ発展途上であり、自動車も自国でまともに製造できない状態です。それなのに、驚くほどの高性能を持った戦闘機を作ることができたのは、日本人の技術力と「いいとこ取り精神」の賜物だといえます。
既存の飛行機のいい点を盗んで、磨きをかけることで世界最高峰の性能を持った戦闘機を作り出した日本人の研究熱心さは、現代にもなお受け継がれています。
本書では、経営コンサルタントの小田真嘉さん、日本史講師の竹内睦泰さん、北極流占い継承者の羽賀ヒカルさんの三人が、日本人として誇りを持って生きるための支えとなってくれる日本のすごさ、日本人のすばらしさを独自の視点から語っています。
そこからは、日本人が自信を失っていると言われる今、自分の原点に立ち戻る意味でも大事にしておきたいことがきっと見つかるはずです。
(新刊JP編集部)