お母さんは大変!? 男子小学生あるある

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 「ダンスィ」という言葉をご存じだろうか。これはネット発の言葉で、小学生男子のなかでも、少年らしいやんちゃやいたずら、冒険心に富んだ遊び、自然と親しむ行動を好む男子の総称のことだ。同様の嗜好・傾向を持つ女子を「ジョスィ」と呼ぶらしい。

 ダンスィの言動はお母さんからしたら、理解不能なことばかり。そんな小学生男子と付き合い方がヒント描かれているのが『小学生男子(ダンスィ)のトリセツ2』(まきりえこ/著、マガジンハウス/刊)だ。

 本書は、大人気四コマブログ『ちくわの穴から星☆を見た』の書籍化第2弾となる。たくさんのダンスィ母たちの共感を得た前作から3年、前作の幼児期〜小学校低学年では、ダンスィ全開、大活躍だった息子(おりぇ)くんも、とうとう小学校高学年に突入。おバカもグレードアップしたダンスィの黄金期を、描き下ろしを含む四コマまんがで紹介する。

■ポケットの中は魔窟、至る所には砂が…
 「ポケットが魔窟」「砂を体中から産出する」など、元“男子”としては頷ける話も、母親から見れば“謎行動”。
 リュックの中やズボンの折り目から砂が出てくる、ポケットの中にはティッシュからセミの抜け殻まで何でも入っている…。さらには、ポケットに入っているティッシュに気づかないまま洗濯をして大惨事に。でも本人は「ティッシュって…洗濯しちゃいけないんだ?」。

■「かっこつけ」はダンスィには禁句!?
 テレビでポロシャツの襟を立たせている人は「かっこつけすぎってカンジでNG」と言われているのを見て、ショックを受ける息子。「かっこつけ」と思われていると恥ずかしくてしょうがないのだとか。でもその前に、シャツがはみ出したりしているような、整わない身だしなみのほうがNGでは?とお母さんはツッコミを入れる。

 小学校4〜6年生となった主人公の息子もすっかり成長し、性格も落ち着いてネタがないです! と言うはずだった、しかし、まきえりこ氏の気持ちを裏切って、今回もネタ満載で飛ばしてくれたと語る。とはいえ、密かに母業がラストスパートにさしかかってきた予感はあるという。
 これから小学校に上がるダンスィを子育て中のお母さんたちも小学生ダンスィのリアルな実態を参考にしつつ、楽しみながら読むことができる1冊だ。
(新刊JP編集部)