仏パリに現れた巨大なオブジェが不評(画像はmirror.co.ukのスクリーンショット)

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芸術の都パリで今、このオブジェに対して反感が高まっているという。選ばれしアーティストとしての名誉にかけた渾身の作なのであろうが、一般人の目には“アレ”にしか見えないというのだ。

高級ブランド店が立ち並ぶパリ1区のヴァンドーム広場に、このほどお目見えした高さが22.8メートルもあるグリーンのオブジェ。10月23日から26日までパリで開催される『International Contemporary Art Fair』のために制作されたものだが、どうやら多くのパリ市民が眉をひそめているもよう。大人のオモチャのよう、男性自身の先端を思わせる、肛門のプラグか、パリで最も下品な作品だ、などと評価の声も散々である。

そのような中で事件は起きた。このオブジェを制作した69歳の米国人芸術家、ポール・マッカーシーさんが作品の芸術性をめぐってあるパリジャンと口論になり、「フランス人ではないくせにパリにヘンなものを飾るな」などという言葉とともに、顔面を3回殴られてしまったという。

マッカーシーさんは、「人々がそれを肛門プラグのように見えると言って気分を害すのであれば、それは仕方のないことです。でも私の目にはクリスマスツリーのようにも見えるし、抽象彫刻というのはそういう奥の深い世界なのです」と寂しそうにメディアに語る。顔に深刻な怪我は負っていないが、パリの人々の芸術に対する評価眼は高いだけに心に負った傷の方が深そうだ。

※ 画像はmirror.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)