EntamePlex

写真拡大

何かと話題を振りまくキングコング西野亮廣が、9月21日(日)品川プリンスホテル内クラブeXにて新イベント「サーカス! -Smile Academic Crazy Unique School-」を開催。そこで早速その内容に関してインタビュー! と思ったら……ホームレスの話に夢中になり、絵を描くのは好きじゃない……おいしいお酒が飲めればいい……はては僕だったら京都駅を……なんて、またまたネットが荒れそうな面白&衝撃発言のオンパレード! キンコン西野ここにあり!

--「サーカス!」は“面白い授業を”というテーマですが、西野さんの学生生活、授業は面白くなかった?

「そういうわけではないんですけど、僕はホント頭悪くて、常に下から10番目ぐらいだったんですよ。しかも、不登校とかだったら言い訳もできたけど、僕は毎日学校に行って、授業を受けていたにも関わらず。ただのアホやったんです(笑)。当時は勉強って面白くないなって思ってたんですけど、この世界(芸能界)に入って茂木健一郎さんの脳科学の話やでんじろう先生の理科の話を聞くとめっちゃ面白いんですよね。それで、なんで学校の授業は面白くなかったのか考えたときに、勉強自体は面白い、でも先生のしゃべりが下手だったんじゃないかと思って。たとえ知識が10あっても、トーク力が1だったら1しか伝わらない。知識よりも大事なのはトーク力、伝える力じゃないかと思ったんです。それで、その力がある人だけの学校があったら、勉強も面白くなるかなっていうところからこの企画が始まりました」



--西野さんはいい先生に巡り会わなかったと。

「全員が全員じゃないですよ。立派な先生もたくさんいらっしゃいましたし。ただ、ひどい先生は後ろ向きながらボソボソしゃべる人とかいましたね。あとは“静かにしろ”、“話を聞け”とか言う先生もいましたけど、それって敗北宣言だと思うんですよね。お前のしゃべりで静かにさせろ、惹き付けろみたいな」

--それはつまらないって言っているようなものだと。

「そうなんですよ。先生はいくらつまらなくても許されている、僕はそこにメスをいれさせてもらおうと思ったんです」

--もしも、西野さんが教壇に立つとしたらどんな話をします?

「芸人じゃなかったら何をしてるかって考えたときに、僕はホームレスをしていると思うんですよ……」



--それはないでしょう……

「いや、(ホームレスを)やってみたいんですよね。絶対面白いですよ。去年の6月に、僕の後輩で10年芸人をやっても売れなかったヤツ(小谷真理)がいるんですけど、これからどうしたらいいですかねって相談されたから、ホームレスやればって言って、やらせてみたんですよ。(ホームレスが)今アツいぞって言って」

--それは無責任な……。

「それが、そんなことないんですよ。結果的に……」

--マジですか……。

「職業で言ったら、今ホームレスはニートより上なんですよ。僕が小谷にまず最初にやらせたのはツイキャス。寝床を探したり、炊き出しに参加したりする様子をリアルタイムで流したんですよ。みんなそういったことをテレビでは見たことがあるかもしれないけど、リアルでやった人っていないと思うし。そしたら、人がすごく寄ってきて。視聴者数も多かったし、ホームレスをやる前はライブをやっても2、3人しか呼べなかったところ、一カ月で200、300人呼べるようになりましたからね」

--それはスゴい。

「その後BASEをやらせて、1日何でもしますって売り出したんです。本当は0円が良かったんですけど、BASEでの販売が50円からだったので50円で何でもしますって。鳥取で草むしりってなったら、ヒッチハイクで現地まで行って草むしりしたり。そしたら、これもまたスゴくて。タダより高いものはないじゃないけど、人って50円で1日働かせるとさすがに悪いなって思うんでしょうね、昼も夜もご飯をごちそうしてくれて、夜はだいたい飲みにいって、そこもおごってもらって。50円以上のことをしてもらえるんですよね。しかも、恩まで作って。人生って、お金でまわすんじゃなく、恩でまわした方がいいんですよ。みんなに恩を作って、一億人みんな親戚みたいになったら、きっと一生食いっぱぐれることもないと思うし。そうやって小谷は全国で恩を作っていたんですけど、その小谷がいざ結婚するってなったとき、彼はお金がないわけで、クラウドファンディングで資金を集めたんです。そしたらもう、すぐに日本中からお金が集まって。これまで小谷を50円で買ってた人たちが、あの小谷くんが結婚するなら! ってお金を出してくれて。やっぱ恩を作ってると強いんですよ」

--それで結婚式が無事にできた。

「しかも、結局100万円以上お金も余りましたからね。それは、当時フィリピン台風の被害がすごかったので、全部フィリピンに行って寄付させてきましたけど。お金を持ってたらホームレスじゃないですから。ホームレスにご飯を与えたり、募金したり、自分より下の者を助けることで自分の罪を浄化する喜捨って概念があるんですけど、それってホームレスが何より強くて、このSNS時代では、ホームレスもすごく強い職業なんです。そういったみんなが知らないことってまだまだいっぱいあって、それを『サーカス!』で伝えていければと思ってます」

--9月に「サーカス!」を開催して、10月にはキングコングのライブもありますよね。今大変なのでは?

キングコングのライブは毎年やってるもので、1年かけてネタを作ってるので、今さら焦るわけじゃないんで大丈夫です。『サーカス!』も実は僕は特にすることないんで楽ですし(笑)。出演していただくみなさんが大変なんじゃないですかね。15分、20分で伝えたいことをまとめないといけないわけで」

--芸人としての活動も盛んですが、今年は春に絵本を出されたりもしてますよね。

「絵本は、今4冊目を書いてる途中です。それにしても、本を書くのはホント面倒で。基本的に絵を描くのはあまり好きじゃないし、絵本を描くとなると3年ぐらいかかるんですよ。面倒だなって思いながらコツコツやってます。でも、完成するとめっちゃ楽しいんですよね。絵本を作ると海外に行けたりしますから。それがうれしくて。海外で個展ができて、海外で飲んで」



--目的はそこ?

「ですね。実は、今度僕の絵本のスペイン版が出ることになったんですけど、だったらスペインで個展を開くしかないでしょって今会社に言ってます。スペインで酒飲みたいですね、しかも朝から。みんなが仕事してるときに飲みまくりたい」

--そんなことを言ってるとまたネットが荒れますよ。

「それで文句を言われようが全然気にしないです。僕は基本的に人に時間を使いたくないんですよ。SNSで誰かが僕のことを言ってたとしても、それに遊びで付き合うのは面白くていいんですけど、一喜一憂するのはイヤ。勝手にやってくれって感じですね。究極的には、僕は自分が楽しめればいいと思ってるんで。海外で酒を飲むためにはどうすればいいかとか、面白くするにはどうすればいいかばっか考えてて。ホントのことを言えば、今回の『サーカス!』も最初はウィキペディアの日本の校長っていう欄に自分の名前があったら面白いってところから始まったっていう(笑)」

--何でも面白く、おいしいお酒が飲めればいいと。

「そうですね。お酒が飲めればいいです。でも、やりたいことはいっぱいあって、ディズニーの映画を作りたい、村を作りたい、京都駅を……」

--京都駅を何ですか……?

「京都によしもとの劇場があるので、結構京都駅を使うんですけど、行くたびに僕だったら京都駅をこうしてただろうな〜って考えるんですよ。超近代的なガラス張りの建物になってますけど、京都駅は木造建築で瓦屋根の方が面白いな〜とか。京都って歴史の文脈があって、日本で一番の日本的な場所。僕だったら、そのアドバンテージを活かして作ってたか〜とか」

--クラウドファンディングで新たに作る資金を集めてみたらいいじゃないですか(笑)。

「集まるかな〜、むっちゃ高いですよね(笑)。でも、京都駅だけじゃなく、スカイツリーも僕だったら……みたいな考えがあって。僕はいろいろ気になっちゃうんですよね。街を歩いてても、僕だったらこうしてた、こうだったら面白い、みたいなことを考えちゃって。とにかく何でも面白くなったらいいんですよ。僕自身も、何でも少しでも面白くしていきたいですね」



キングコング西野亮廣が主催するイベント「サーカス! -Smile Academic Crazy Unique School-」は、9月21日(日)品川プリンスホテル内クラブeXにて開催。