改めて示したザックの信念、ワールドカップを悲観する必要なし
ですが、僕は昨日の試合からはあまり心配をしていません。というのも、4年前に比べたらはるかにいい状態だと思うのです。
南アフリカワールドカップの壮行試合となった韓国戦では、中村俊輔選手のコンディションが悪く、岡田武史監督はその後チームの修正を余儀なくされました。ところが今回のキプロス戦では選手たちに疲労が見えたものの、戦い方を変えるのではなく、自分たちがやってきたサッカーで戦うという姿勢でタイムアップを迎えることができました。
その方向性にブレがなく、これからも戦っていくという決意が見られた試合だったと思います。その信念が揺らがずにキプロス戦を戦えたことは明るい材料なのではないでしょうか。
何より、日本が守備的に入るのではなく、自分たちの戦い方で世界に挑むというのは重要なことです。そうやって力を試すことこそ、勝敗を超えて日本サッカーの進歩を促してくれます。
選手たちも4年前に比べて海外での経験や成功を積み重ね成長しています。確かにキプロス戦には物足りなさも残りましたが、チームには良いときもあれば悪いときもあります。壮行試合だけを見てワールドカップを悲観することはないでしょう。
ザッケローニ監督の戦術は、今の日本代表の良さが一番出る戦いだと思います。ワールドカップまでの残り時間で調整し、この方向性のまま万全のコンディションで挑んでほしいと願います。
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1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。
