日産自動車が北京モーターショーで世界初公開したコンセプトカー「Lannia Concept(ラニア・コンセプト)」

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 20日、日産自動車はコンセプトカー 「Lannia Concept(ラニア・コンセプト)」を北京モーターショーで世界初公開したと発表すると同時に、日産のCPLO (Chief Planning Officer)であるアンディ・パーマー氏が同会場で、NISMOブランドの中国進出を明らかにした。

 同ショーは1990年から隔年開催されており、上海モーターショー(隔年開催、北京モーターショーと開催年が重ならない)と並ぶ、中国最大級のモーターショーである。日本・欧米はもちろん、新興国の自動車メーカーも多数出展する。今年は4月20日〜29日(20日はプレスデー、21日〜22日はトレードデー、23日〜29日は一般公開日)まで開催されている。

 同氏は同ショーにおいて「Lannia Conceptは、中国の若いお客さまの期待に応えるために、中国人が中国人のために開発したクルマです。このクルマは市場調査からデザインにわたり現地の中国人チームが深く関与しました。車名の命名にあたっては、伝説的なブルーバードに敬意を払い、中国語でブルーバードを意味する藍鳥(Lan Niao)の発音から『Lannia Concept』と名付けました」とコメントした。

 同モデルのスタイリングは、日産デザインチャイナ(北京)と日産グローバルデザインセンターの協力の結果生まれたもので、エネルギッシュで流れるようなしなやかなデザインを特徴としている。これは、中国で80年代以降に生まれた現代的なトレンドセッターの嗜好と価値観に応えたものだ。

 また、同時に日産のグローバルモータースポーツ・パフォーマンスブランドであるNISMOブランドを正式に中国市場へ導入し、「NISSAN GT-R NISMO」と「370Z Nismo」を発売するという。

 このことについて同氏は「中国への上陸は、NISMOにとって重要なマイルストーンです。 NISMOは、世界中の重要な市場で、レーストラック以外でもそのプレゼンスの拡大を続けています。私たちは、ここ中国のパフォーマンスカーを愛する皆さんに向けて、イノベーション、テクノロジー、安全、品質を満たした商品をお届けしていきます。」とコメントした。

 同社は同ショーでほかにも、2015年にグローバルで採用予定のスマート・ルームミラーや2020年までに実用化を目指している自動運転技術など、セーフティ・シールドの考えに基づいた一連の先進技術を展示。さらに、運転席が車体中央に配置されている「ニッサン ブレードグライダー」コンセプトをはじめ、多目的に使えるSUVの新型「エクストレイル」など、20車種以上を出展している。