3日、日本製紙クリネックススタジアム宮城では、東北楽天ゴールデンイーグルスが巨人を破り、球団創設後初の日本一に輝いた。同夜、TBS「S1」では日本一の立役者となった田中将大嶋基宏が生出演、喜びを語っている。

「嬉しいです」と笑顔を見せた田中は、元楽天監督・野村克也氏から「実感こもってるな。俺から解放されてホッとしてるだろ?」と声をかけられると、「いやいやいや」と苦笑い。2日の敗戦からこの日の登板について、「負けて自分自身も情けないと思ってモヤモヤしてたんですけど、そのまま球場に暗い状態で入るとチームにも影響すると思ったので、いつも通り元気よく練習からやっていこうという気持ちで臨みました」と振り返った田中は、「休みたいです」と本音も――。

9回田中がマウンドに上がる際、球場にはFUNKY MONKEY BABYSの『あとひとつ』が流れファンが大合唱、まさにチームとファンが一つになる瞬間となったが、このシーンについて、爆笑問題・田中裕二から「今日はモモクロじゃなかったんだね?」と訊かれると、田中は「9回上がる時は、いつも“あとひとつ”を」といい、そんな田中を大歓声で後押ししたファンに対しては「あの声援っていうのは本当に力になりましたし、有り難かったです。昨日悔しい思いをしたんですけど、今日皆にチャンスを頂いて最後ああいうカタチで締めることができた。一年間皆さんに支えられてここまでこれたと思います。応援ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えた。

また、田中に続いて登場した嶋は、野村氏の前でやや緊張気味。それでも、野村氏から「(嶋には)厳しいことを言ったと思います。よくぞここまで」、「遠い人になっちゃって」などと声をかけられると、目を丸くして驚いた表情を見せた。

今回の日本シリーズについて、「僕にとっては初めてだったので失うものはなにもないと思って、怖いモノなしで攻めるところは攻めると思って、思い切りいきました」という嶋。この日の試合は「逆に田中が負けたことでチームが一つにまとまったと言いますか、いつも困った時は田中に勝って貰ってて、田中が負けた後は全員でカバーしようと思って、一つになれた気がします」と明かすと、「野村監督がおっしゃったように、“優勝するチームには名捕手あり”って1年目から言われ続けてきましたので必ず優勝して名捕手になりたいなって思ってやってきましたので、それが現実になって本当に嬉しいですし、野村監督がいる時は本当に毎日色々言われてパンクすることもあったんですけど、今になってみてこういうことを言っていたのかなとか、ここの場面ではこういうふうに怒られていたかなとか」と語った。