‘08年12月24日、都内の自宅マンションで遺体が発見された飯島愛さん(享年36)。いまも愛さんの誕生日10月31日には毎年、彼女の友人たちが誕生会を開いている。なぜ飯島愛さんは、それほどまでに愛され続けているのか?誕生会のメンバーでもある鈴木紗理奈(36)と光浦靖子(42)が語る、その理由とはーー。

紗理奈「愛さんて“救われる言葉”を言ってくれる人なんですよ。おかげで私はすごく救われた。あんなに優しい人はおらんなと思う。正しい答えを言おうとするんじゃなくて、どうしたら“紗理奈の気持ちが晴れるだろう”と考えて言ってくれるのが、愛さんだった。彼氏の浮気とかで私がヘコんでいるときも、『じゃあ、一緒に彼氏のところに襲撃にいこうぜ!』みたいな」

光浦「私は愛ちゃんが『ど〜でもいいんだよ』って言ってくれるのを聞きたくて。仕事がつらいときとかに相談すると『そんなこと、ど〜でもいいんだよ』って言って、必ず私を肯定してた。そして、なぜか最後にいつも大人のオモチャをくれる(爆笑)。セクシーな下着だったこともあった」

紗理奈「『光浦はセックスしろ』って、ずっと言ってた(笑)」

光浦「たぶん、相手によって、愛ちゃんの対応が違うんだと思う。愛ちゃんの悩み相談の処方箋も、みんなそれぞれ違うけど、いつも正しいの。私も悩んでいたことが、最後はあっけらかんと終われるのがすごくうれしかった」0

紗理奈「そうやね。それって、相手のことを知ってないとできない。相手をちゃんと見極めていて、この人はどういう言葉で救われるかってことが天才的に全部わかっていた」

 逝去から5年たつが、飯島愛さんのブログ『ポルノ・ホスピタル』には、ファンたちが《愛ちゃん、げんきですか?》《愛ちゃん、私どうしたらいいの?》といったコメントを書き込み続けている。ファンたちは、彼女が生きているときと同じように語りかけ続けているのだ。その数は、すでに7万件にもなっている。

紗理奈「私も落ち込んだとき、愛さんだったら何と言ってくれたんだろうって、いまだに思うもん」

光浦「私は……。そうだなぁ……。あんまり頼っちゃいかんと……思ってる(突然、涙ぐむ)。たぶん、愛ちゃんに甘えてしまうから……。あなたが二代目になりなさい」

紗理奈「なれるわけない。誰も愛さんみたいにはなれない。もっといろいろ聞いておきたかったな。愛さんが亡くなったのが36歳だけど、私がいま36歳なんです」

光浦「でも、“愛ちゃんイズム”を絶やしちゃダメだよ。ファンの人たちも仲間も、皆がちょっとずつ飯島愛の“ちっこい種”を持っていれば……。愛ちゃんの心を継承していかなくちゃね」