25年前のある日、写真専門誌の仕事で東京の街を撮影していた筆者は1人の暦売りの女性と出会った。大正15(1926)年、京橋で生まれその地で育ったという女性は、戦前、戦中、戦後の東京の変遷をその目で見てきた生き字引のような人だった。そんな彼女が筆者に見せてくれた写真に秘められた物語とは--。終戦直後の銀座を背景にここに1枚の写真がある。焼け跡も生々しい街をバックに写る2人の若い女性。