31日、東京ドームで行われた日本シリーズ第5戦=巨人×楽天の一戦は、延長戦の末4-2で楽天が勝利。第1戦の先発・則本昂大をロングリリーフで起用した楽天は、田中将大が投げるであろう第6戦で勝負を決め、日本一へと駆け上がる算段だ。

同日放送、TBS「NEWS23」では、東北楽天ゴールデンイーグルス、中日ドラゴンズで活躍、現在は野球解説者を務める山崎武司氏が試合を振り返った。

勝負の分かれ目として、「(延長10回)西村投手が則本投手の時にフォアボールを与えたこと。それと銀次ですよね。ツースリーからヒットを打つんですが、ツースリーということはボールが高く来るんですよね。そこを狙って打ちましたよね」と語った山崎氏は、「スリーボール、ツーストライクのカウントにもってきた(銀次の)勝利」とカウントを言い直して補足した。

また、第6戦で先発する田中の攻略について訊かれると「非常に厳しいですね」と前置きした山崎氏。「攻略するとならば、田中の高いボールを打たなきゃいけない。田中はスピリットがありますので低い球はバットになかなか当たることがない。ファーストストライク、それをしっかり打つ。ジャイアンツのバッター陣は27球で終わってもいいんだっていうつもりで初球のファーストストライクを打ちにいく」、「ファーストストライクでも真っ直ぐを打つのか、変化球を打つのか。言い方を悪くすれば、山を張ってでもそういう打ち方をしないと攻略はできないんじゃないかな」と語り、巨人が田中から勝利を奪うには“懸け”も必要とした。

すると、番組終盤に出水麻衣アナウンサーから「ズバリ日本一に輝くのは?」と訊かれた山崎氏は「楽天」とキッパリ。フリップに「4勝2敗」と書くと、「僕の予想はジャイアンツの4勝2敗と言ったんですけども・・・・・・、今日楽天勝ちましたので、変更です!」と爽やかに話し、“楽天の3勝2敗+次戦は田中が登板”となった今、極めて潔く自らの予想を変えてみせた。