ザッケローニ監督 (photo by Tsutomu KISHIMOTO/PICSPORT)

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今月11日に行われたセルビア代表戦、15日のベラルーシ代表戦と連敗を喫した日本代表。いずれも完封負けとなり、来年開催されるブラジルW杯まで8ヶ月となった今、その不安は増すばかりとなった。

そんな折、テレビ朝日「やべっちF.C.」(20日)では、サッカー解説者・セルジオ越後氏のインタビューを放送。不甲斐ない試合が続く日本代表に対する怒りの矛先は、指揮官=アルベルト・ザッケローニ監督へと向いた。

「どんな内容であれ、無得点で完封されるということは良くないと思います」と切り出したセルジオ氏は、「良くない時に誰に圧力をかけるんですかね?国が良くない時に誰に圧力が掛かるんですか?総理だろ。会社が良くない時に、どこに圧力掛かるって責任者でしょ」とトップに責任を追及した。

「オーストラリアも(監督が)替わった。ブラジルとやった瞬間(2013年9月7日:0-6で敗戦)、これでは世界と戦えないって。これでは無理だって監督替えちゃった。可能性に懸けたのね。要するに動いた」。こう続けたセルジオ氏は、「僕は替える替えないは別として、今替えるタイミングという刺激は必要。負けても負けても厳しさがない、このチームには。こんな試合やったらダメとかメンバー入れかえるとか、カミナリがない。このチームに何が足りないか、喝が足りない」と力説した。

さらにセルジオ氏は「試合出ない人は選ばない。そうしたら(選手の意識も)変わるよ。今は関係ない。海外行ってたら(日本代表に)出るんだから。結果を出してる人をどうして代表に出さないか。大久保(嘉人)、佐藤(寿人)、(僕なら)そのクラスは連れていきます。危機感を感じてもっとみんなでサバイバルを真剣にさせる」と語り、「もしかしたら俊輔も連れて行く。本田にしても香川にしても遠藤にしても、不動のメンバーがいないんだって状態にもう一度戻す。一番監督に厳しく言いたいのは、視察は試合に出てない人を観に行って、それを出すんですかっていうこと。それは視察じゃない。同じ不動のメンバーを使ったら采配も同じのしかできない」と続け、中心となる代表メンバーの入れ替えを行わないザッケローニ監督の方針に異を唱えた。