柿谷曜一朗 (撮影:岸本勉/PICSPORT)

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3日放送、日本テレビ「Going! Sports&News」では、「柿谷 挫折からの復活秘話」と題し、先月ソウルで開催されたサッカー東アジアカップで得点王に輝いた、セレッソ大阪柿谷曜一朗を特集した。

U-17のアジア選手権決勝戦やU-17W杯のフランス戦でセンターサークル付近から決めた超ロングシュートなど、当時からその才能を発揮していた柿谷は、カメラの前で「気がついたらシュート打っていた感じですけど。雰囲気っすよ。イメージしてないっすよ。僕はイメージしてプレーなんかしたことないですから。自然とやってるんで」と振り返る。

しかし、所属先のセレッソ大阪では、同期の香川真司が頭角を現す一方、出場機会に恵まれず、「なんで俺が出れてないんや。俺が出な、なんもおもろないやん。チームの一員じゃなかったっすね、あん時」と話し、試合に出れても「正直に思ったんが、自分だけ嬉しいなみたいな。セレッソが勝ったのにどうでもよかった。どうせ(次の試合は)代わるやんみたいな」などと当時の胸中を明かした。

すると、2009年には練習への遅刻も増え、プロ意識の欠如を問題視されると、J2徳島ヴォルティスへ期限付き移籍を命じられた柿谷。ここで当時の監督である美濃部直彦氏と出会い、関係を深めていく中で、プロ意識を持ち、人間的にも成長が見られたという。

「関西人ということもあって、美濃部さんが。キツい時はすごいキツいですけど、優しい時は優しいし、オンとオフがめっちゃしっかりしているし、ホンマに信頼してくれてるなって思える瞬間も日々あったんすよ」と語った柿谷は、2012年にセレッソ大阪へ復帰を果たすと、いまやチームを先頭に立って牽引する存在に。今後の夢については、「W杯に出たいっす。想いはそれだけですね。自信は絶対ありますけど、入ってどうなるとかは考えないですね。どういうプレーが喜ばれて、どういうプレーが嫌われるのかっていうのは、監督によって違うと思うから、そこは見極めないとアカンやろうなって」と意気込みを語った。