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下北と言えば「音楽」

ライブハウスが何十個と点在している。古今東西、明日を夢見るアーティストたちが上京し、この下北の街に集まる。
「この街で いつかはおれも 武道館」
なーんて五七五にうまくまとまるような野望をおのおのが抱いて、毎晩ステージに立ってギターをかき鳴らしている。

そんな音楽に溢れた街のためにあるといってもいい、無類の音楽好きが集まるレコード店がある。



disk union 下北沢店。




ここは下北一CDとレコードが揃っているお店。渋谷や池袋にもある大型店舗。
CDは最近のオリコンチャートのものから下北で活躍しているインディーズバンドまで多種多様。中古もある。




CDの他にレコードも置いてある。というかレコードのほうが多いくらい。

新品から中古品、ロック、ジャズ、ソウル、テクノ、レゲェ何だってある。100円で売ってるチープなものから目ん玉飛び出るくらいの額のものまでほんといろいろ。




バンドマンというより、コアな音楽好きやDJ達がよく通っているような印象がある。

みんな必死にお目当てのレコードを漁っている。たまに神懸かりなほど素早くレコードを漁る人を見かけるけど、あれすごいよ。ゲーセンでアホみたく上手い太鼓の達人やってる人をボーッと見てしまう感覚と似ている。神々しくてつい、立ち止まってしまう。




この日は7枚のレコードを購入。真ん中のアイズレー・ブラザーズはお目当て品。見た目はだいぶモサい男六人組ですが、すごく繊細な音楽を奏でています。大好きなバンド。

「m−flow」や「whitney houston」なんかも好きだから選んで買いましたが、その他は見た目で買った。いわゆるジャケ買い。

電気グループの石野卓球が「レコードは音の出るアクセサリー」と言ってましたが全くその通り。

アートワークで選ぶということはレコードにとってとても重要な気がします。けど家に帰って聞いてみると「なんやねん、これ」ってのは多々あるけど、それも醍醐味というか。むしろどんな音が出るか針を落とすまでわからない、その「ドキドキ」を購入してるって感覚が僕にはあります。つーかこれ、アイズレー以外は全部100円だしね。安い遊びです。


さて、今週のさるきもこれにて終了。
ではまた、下北のどこかで。

井下誠太(いのした せいた) 
俳優/モデル/MC

俳優を本業とする傍らコラムニストとして活動中。
高校生に間違えられる童顔をコンプレックスとして抱きながら、ヒゲと新聞が似合うダンディズムな男に強い憧れを持つ24歳。
オフィシャルブログ

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