「Suica」「ICOCA」「おサイフケータイ」などと似たような感じで利用できる「NFC(近距離無線通信)」に対応しているAndroid搭載スマートフォン「GALAXY SII WiMAX ISW11SC」を使い、自由にぺたぺたと貼付けられるNFCタグとEvernote内のデータをあらかじめひも付けておき、あとからNFC対応のスマホでタッチすると、Evernote内のデータをぱぱっと一瞬で表示してくれる無料アプリ「Touchanote」であれこれ試してみました。

実際に無線LANルータに貼付けられたNFCタグとEvernote内の説明書PDFファイルをひも付けておくと、以下のムービーを見れば分かるように、スマホ内にぱっと説明書が表示され、「あの操作方法はどうするんだったっけ?」というときにいちいち説明書を引っ張り出さなくても大丈夫になります。説明書を時々見る必要があるが、側に置いておくわけにはいかないという場合にお役立ちです。

「Touchanote」を使ってみた - YouTube


◆購入方法

「Touchanote」のタグは1枚3ドル(約230円)、10枚10ドル(約760円)、25枚20ドル(約1500円で同社のサイトから購入可能。発送元はカナダですが、薄いシール状のものなので送料は無料です。今回は思い切って25枚セットを買ってみることにしました。


枚数を決めたあとは「Add to Cart(買い物かごに追加)」を選択。


右下の「Proceed to Checkout(お支払いへ進む)」をクリックします。


支払い方法をクレジットカードかペイパルから選択します。今回はクレジットカードを選び、住所などを記入後、「続行」のボタンを押せば購入完了。


「Free Shipping(無料発送)」を選んで「Complete my purchase(購入を完了)」をクリック。


最後にIDを確認すれば購入は完了。


◆NFCタグの外観レビュー

一般的な手紙と同じくらいのサイズの封筒に入って届きました。


中身はこんな感じ。パッと見たところは光沢のある白いシールが帯状の台紙に並んでいるだけ。保管場所に困らないサイズなのはありがたいところ。


上から見る限りはただの丸いシール・・・・・・。


大きさは10円玉の倍くらいなので、いろいろな場所に貼ることができます。


持った感じはかなり薄め。デジタルデータを記録できるとは思えない位ペラッペラです。


重さは5枚で約2グラム。ほとんど紙と変わらない程度の重さなので、持ち歩くものに貼り付けても重量の増加が気になるということはありません。


台紙からはペロリと簡単に剥がれました。NFCタグといっても特に扱いが難しいということはなく普通のシールと同じです。


裏面は緑色。シルバーで基盤が印刷されています。


◆使い方

まず始めに、以下の手順を実行する前に下記の2つのアプリをNFC対応のスマホにインストールし、アカウントの設定をしておく必要がある点に注意して下さい。

Evernote - Android マーケットのアプリ
https://market.android.com/details?id=com.evernote

Touchanote - Android マーケットのアプリ
https://market.android.com/details?id=wiseleap.android.evernote

なお、タグに記憶させるファイルは事前にPCから「Evernote」にアップしておくとスムーズです。

まずはタグ付けの対象を決めます。GIGAZINEでは会社の備品の説明書が頻繁にどこかへ行ってしまい困っていたので、備品そのものにNFCタグを貼り付けスマホでタッチすると説明書が表示されるようにすることにしました。ちなみに、今回タグを付けたのはバッファローの「Portable Wi-Fi DWR-PG」です。


NFC搭載のスマートフォンから「Evernote」を起動して、貼り付けたいデータがあるノートを選択。


事前に用意しておいたファイルを開きます。


メニュー画面から「共有」をタップ。


共有オプションのメニューから「Touchanote」を選びます。


「Write to Tag」を選ぶとシールにデータが書き込み可能になります。


この状態でタグの上に置けば自動でデータを転送。


スマホをかざすだけで「Evernote」の該当ページが開きます。


今回はPDFの説明書を添付ファイルとして保存してあるのでそこをタップして表示させると、こんな感じでちゃんと読むことができました。


タグが不要になった際には簡単に剥がすことができます。長時間貼り付けておいた後はどうなるか不明ですが、貼ってスグであれば跡が残ったりすることはありません。


PDFや画像、動画、テキストなど「Evernote」が対応しているファイルなら何でも表示することができる点はもとより、一度登録してしまった後でも「Evernote」側のデータを修正すればいつでも内容書き換えることができるのが便利。

公式サイトでは使い方の例として

・忘れ物をしないために荷物リストをスーツケースに貼り付ける
・調理器具にお気に入りのレシピを貼り付ける
・オフィスの机にToDoリストのショートカットとして貼り付ける


といった使い方も紹介されています。

なお、NFCタグへの登録からデータの表示までをひと通り行なってみた様子は以下のムービーで確認できます。

Evernoteと連携するNFCタグ「Touchanote」の使い方 - YouTube


実際に使って見るとサッとかざすだけで特定のファイルを呼び出せる使用感は見た目以上に衝撃的でクセになるといっても過言ではないほど快適。一歩進んだスマートフォンの活用法を試してみたい人にはぜひとも利用して欲しい製品です。

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