ニコル
 オダギリジョーとチャン・ドンゴンの主演により、1944年の“ノルマンディー上陸作戦”時にドイツ軍内から発見された実在の東洋人の物語を、『シュリ』『ブラザーフッド』のカン・ジェギュ監督が韓国映画史上最高の製作費25億円を掛けた感動作『マイウェイ 12,000キロの真実』。1月14日からの公開を直前に控え、10日には東京・中野サンプラザにて同作の試写会が行われ、カン・ジェギュ監督と共にサプライズゲストとして、本作で映画初出演を果たしているKARAのニコルが登場した。

 劇中では記者会見場のスタッフ役で出演しているニコルは、役にちなんでスタッフに変装して登場。大きめの黒ブチ眼鏡をかけ、黒のスタッフジャンパー姿で開場時、観客にチラシを配った。その後の舞台挨拶では、先に登場じたカン・ジェギュ監督の他にもサプライズゲストの登場が発表され、KARAの日本デビュー曲「ミスター」が流れる中、ニコルが現れると会場中から驚きの歓声が沸き起こった。

 ニコルは、変装してチラシを配った理由について「監督のおかげでこの映画に出演することになったので、何か応える方法は無いかな?と思って、スタッフさんの格好で皆さんにパンフレットを配りました。でも、バレずに成功しました。久し振りに皆さんと近くで会えて、目も合ったのに全然気付かなくて、本当に楽しかったです(笑)。」とコメント。カン・ジェギュ監督は、ニコルの出演経緯について「僕自身は正直ニコルさんについてよく知らなかったんですけど、彼女のお母様と親しくて。『やってみようか?』という話をしたら、『やりましょう!』ということで出演することになったんですけど、今になって考えると、KARAとニコルさんがこんなに日本で人気があることが分かっていたら、もっとたくさん登場させておけば良かったなと後悔してます。」と述べ、ニコルも「本当に短いですから、ちゃんと観て下さい!」と付け加えた。

 続けて、映画初出演については「私は初めてだったので緊張しましたけど、周りの監督さんもスタッフさんも俳優さん達も本当に優しくしてくれて、よく出来ました。」とコメント。また、本作の感想について「1番最初に感じたことは、こんなにも色んなことがあったんだなと思いました。ハリウッド映画みたいな、信じられないぐらい大きなスケールと映像でビックリしました。チャン・ドンゴンさんとオダギリジョーさんが最初ライバルだったのに、どんどん友達になっていくことに感動してしまいました。2番目は秘密です(笑)。」と述べた。

 サプライズを成功させたニコルに対して、カン・ジェギュ監督は「ニコルさんは非常に可愛らしく、愛らしく、今後ビッグなエンターテイナーになると信じてます。僕自身は息子が二人いるんですけど、ニコルさんみたいな娘がいいなと思っています。ニコルさんは本当に一生懸命に色々してくれたんですけど、僕は特にニコルさんに対してしてあげたことが無かったので、『何かプレゼントするものは無いかな』と考えた末に、映画の中で非常に重要な小物として登場するコレをあげたいと思います。」と認識票をニコルの首に掛けた。

 最後にメッセージとして、ニコルは「3年間、一生懸命に作られた映画ですけど、私も現場にいて、大きいスケールとかディテールとか全部を気にしている姿を見て、本当に心を込めて作った映画だと思いました。映画の魅力を感じて、私もいつかそんな魅力的な映画を作りたいなと思いました。私のように戦争を経験したことがない若い者たちに行って頂きたいと思います。私も未来について考えることになりましたので、是非観に行って下さい。」とコメント。

 カン・ジェギュ監督は「この映画は第二次世界大戦の当時、非常に敵対している関係にあった二人が、戦争を経験する中で徐々に近づいていき、友情を築いていく、ヒューマンストーリーを描いた映画になっています。この映画を通して、日本と韓国の皆さんが多くのことを感じて頂きたいと思っています。韓国と日本の未来が今後どのように進むべきか考えるきっかけになればと思っていますし、この映画がその答えになってくれればと思っています。戦争とは、人間とは、友情とは、愛情とは何なのか? 皆さんが考えて頂ければと思っています。」と答え、観客からの温かい拍手に見送られ、二人はステージを後にした。

マイウェイ 12,000キロの真実 - 作品情報

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