独特のノリの発言を連発、周囲の笑いを誘ったオダギリジョー

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 1月5日、千代田区有楽町にあるザ・ペニンシュラ東京にて、映画『マイウェイ 12,000キロの真実』大ヒット祈願の書き初めイベントが行われ、主演のオダギリジョーがチャン・ドンゴン、カン・ジェギュ監督らと共に登壇、オダギリ節連発のトークで会場を沸かせた。

 昨年末から、本作のPRのため幾度もマスコミの前に立ったオダギリ。この日は、集まった報道陣を前に「こう何度も会見すると、今度は何の会見なんだと思われるかもしれませんが、完成披露も終わったし、初日はまだだし、今日は本当、特に何もないんですよ」とぶっきらぼうな一言。報道席からも、拍子抜けのような笑いが起こった。 

 韓国のファンに別人の名前のサインをわたした問題など、個性ともいえるそのノリに関して議論が上がったばかりのオダギリ。しかし、本人は全く動じず、この日もオダギリらしい発言を連発した。

 まずオダギリは、作品がベルリン国際映画祭に招待されることになったニュースについて、「こういうエンターテインメント作品で3大映画祭に招待されることは珍しい。監督の器量でしょう」と発言した上で、「監督がかなりのお金をベルリン映画祭に渡したのではないかなと思いました」と発言。また、日本から送られてきた映画の感想メールに関しても「ぼろ泣きでしたという感想が多かったんですけど、いったいどこで泣けるんだろうと思った」とコメントし、会場を笑いの渦に包む。これには同席したカン・ジェギュ監督とチャン・ドンゴンも苦笑いしつつ、温かく見守っていた。

 また、会見で終始紳士的な発言に徹したチャン・ドンゴンについてオダギリは「発言が素晴らしい。僕の発言はナシにしてください。終始無言だったと書いてください」と語る一幕も。カン・ジェギュ監督に対しても「日本と韓国は仲がいいようで仲良くなれない。これまで微妙な関係があった」とコメント。

 その上で「監督が戦時中を題材にして、しかも日本人と韓国人の友情を描くというのは、すごいチャレンジだと思った。これを機に両国の関係が少しでも温かいほうへ進んでいければと思った」と話し韓国側への敬意を見せた。本作はオダギリにとっても国際舞台へのチャンスとなる作品。数々のオダギリ節で会場を沸かせながらも会見に挑むその目は真剣そのものだった。(取材・文 名鹿祥史)

映画『マイウェイ 12,000キロの真実』は1月14日より全国ロードショー

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