福島第1原発の吉田所長が退任、入院
福島第1原発の吉田昌郎所長が2011年12月1日付けで、同原発を離れることとなった。東京電力が、11月28日15時ごろの会見で明らかにした。「病気療養のため」だという。
吉田所長は東日本大震災にともなう福島第1原発の事故発生以降、最前線で陣頭指揮をとっていた。吉田所長は28日、「福島第一原子力発電所の皆さんへのメッセージ」と題したコメントを出し、「今日は皆さんにお詫びしないといけないことがあります」としたうえで
と、入院のために福島第1原発を離れることを明らかにした。吉田所長はこの文書で、「私も治療に専念し一日も早くまた皆さんと一緒に働けるよう頑張ります」と、復帰への意欲を見せている。
なおこの会見では、吉田所長の病名について明らかにされなかった。
■「福島第一原子力発電所のみなさんへのメッセージ」全文
・福島第一原子力発電所の皆さん、安定化センターの皆さん、協力企業の皆さん、今日は皆さんにお詫びしないといけないことがあります。
・私は先日検診で病気が見つかり、医師の判断で急遽入院治療を余儀なくされました。このような状況で発電所長を続けることはできず、残念ながら重要な時期に免震棟を去らざるを得ません。
・震災以来一緒に仕事をしてきた皆さんとこのような形で別れることは断腸の思いですし、御迷惑をおかけすることになり心よりお詫びいたします。
・これからは高橋所長のもとで、着実に発電所を安定化させるべく力を合わせ、ご健闘されますことを心より祈っております。
・私も治療に専念し、一日も早くまた皆さんと一緒に働けるよう頑張ります。
・これからますます寒くなります。皆さんそしてご家族の方々が風邪などひかれませんよう祈念し、私のメッセージとさせていただきます。
以上
◇関連サイト
・[ニコニコ生放送] 【録画放送】東京電力株式会社 福島第一原子力発電所 吉田昌郎所長 交代に関する説明
http://live.nicovideo.jp/watch/lv72477597?po=newslivedoor&ref=news
(土井大輔)