トレンドマイクロは16日、企業向け総合セキュリティソフトの新バージョンとして「ウイルスバスター コーポレートエディション 10.6」(以下、ウイルスバスター Corp.10.6)を、2012年1月27日より受注開始すると発表した。出荷開始は2012年1月31日から。

 同製品は、同社独自のクラウド技術「Trend Micro Smart Protection Network(以下、SPN)」を用いて、業界最高レベルの防御力とパフォーマンスを実現した、日本で最も利用されているエンドポイントセキュリティ製品。

 新バージョンでは、新たにUSBメモリやネットワークを経由した個人情報、機密情報の流出を防止する「Trend Micro 情報漏えい対策オプション」を提供し、外部からの攻撃の防御と合わせて、エンドポイント上の価値ある企業の情報資産を保護する。今後一年間の販売目標は180億円。

 昨今の標的型メールや不正なWebサイトを複合的に組み合わせたサイバー攻撃や、従業員の不用意なデータの取り扱い、操作ミスによる情報漏えいなど、企業のエンドポイントを取り巻くリスクは多様化しており、システム管理者は重要なデータを保護する上で多くの課題を抱えている。

 ウイルスバスター Corp.10.6は、クラウドから提供するセキュリティ技術「SPN」により、システム・ネットワーク負荷を軽減し、リアルタイムでエンドポイントを保護する。不正プログラム対策として必要最小限のパターンファイルだけをエンドポイントに配信し、必要に応じてクラウド上の「ファイルレピュテーション」データベースを参照する「スマートスキャン」、不正なWebサイトへのアクセスを防止する「Webレピュテーション」の基本機能を備えている。

 さらに、「仮想パッチ」による脆弱性対策や新オプションの情報漏えい対策を提供し、外部の脅威によるエンドポイントへの侵入を防ぎ、万一侵入を許した際も多段的な防御により被害を最小化する。また、新バージョンでは、不正プログラム検索方法の改良により検索時間を約30%削減し、パフォーマンスを更に向上させ、エンドポイントに求められるセキュリティを効率的に実現する。

 新バージョンで新たに追加した「Trend Micro情報漏えい対策オプション」では、特定のメーカーや機種を指定したUSBメモリの使用制限や、任意の条件に該当するデータのコピー・送信を制限できる。管理者がコンテンツ、経路、処理を設定し、エンドポイントを起点とした情報漏えいを防ぐことが可能。

 たとえば、対象のファイルとして、電話番号やクレジットカード番号など特定のパターンを持った文字列や、特定のカテゴリに含まれる文字列を指定し、その出現回数を任意に設定できる。また、日本の顧客向けに日本の氏名、住所、電話番号などが予め設定された個人情報保護のテンプレートを利用することで、システム管理者は面倒な設定をせずに運用を開始できる。

 さらに、USBメモリをはじめとしたリムーバブルディスク、プリンタ、CD/DVD、メール、http、FTPなど、対象のファイルがコピー・送信される際に監視する経路を設定できる。対象のファイルがコピー・送信される際に、ブロックまたはブロックせずにログ保存のみを設定できる。また、ユーザにポップアップで警告することもできる。

 価格は、「ウイルスバスターコーポレートエディション Plus」が5,240円(税別)、「Client/Server Suite Premium」が8,350円(税別)。情報漏えい対策機能は、オプションで3,130円(税別)。