もも役に美山加恋、その母親役に優香が (C)2012『ももへの手紙』製作委員会
 豊かな自然とやさしい人々が生きる瀬戸内の小さな島で、主人公「もも」に訪れる不思議な日々を描いた長編アニメーション映画『ももへの手紙』の声優キャストが決定した。

 主人公・もも役には、話題のドラマから映画まで数多く出演する若手実力派の美山加恋。父への想いを抱えたまま東京から移り住んだ瀬戸内で数々の不思議な出会いを経験し、成長する。ももの母親・いく子役には、NHKドラマからバラエティまで、マルチに活躍する優香。気丈な母親を演じる。そして、ももが瀬戸内の島で出会う妖怪“見守り組”のリーダー格・イワ役には表情豊かな演技に定評のあるベテラン俳優・西田敏行。ももの成長を見守る愛されキャラを演じる。

 『ももへの手紙』は、初監督作『人狼JIN-ROH』がベルリン国際映画祭に出品されるなど国内外で高く評価されている“鬼才”沖浦啓之監督が7年もの歳月をかけて完成させた待望の新作。制作には、クエンティン・タランティーノ、ウォシャウスキー兄弟など、海外にもファンが多いプロダクションI.G。さらに『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『AKIRA』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』など、日本が世界に誇るアニメーション作品を手がけてきた最高のスタッフが集結。主題歌は、原由子の書き下ろし。世界屈指のクリエーターの最高級品質の作に、豪華キャストが想いをこめて命を吹き込むことになった。

 声優キャストに選ばれた3人は、本作について次の様に述べている。

美山加恋(主人公・もも役):画の表情に合わせて感情を作ったり、息づかいひとつでも変化をつけなければいけなかったりで大変でしたが、それぞれの場面で違いがあって楽しかったです。私も、もものように自分の感情を言葉にするのが難しく、伝えたいことを伝えられないところもありましたが、ももを見ていてきちんとそれを伝えられるようになりたいと思いました。

優香(ももの母・いく子役):久しぶりの声優のお仕事で、さらに初めての母親役だったのでとても緊張しました。『ももへの手紙』のキャラクターは、声がなくても感じられるような表情がとても豊かで繊細です。その雰囲気を壊してはいけないとプレッシャーも感じつつやりました。映像もキャラクターたちも素晴らしくて見所もたくさんあります。ぜひご家族揃ってご覧ください。

西田敏行(ももを見守る妖怪・イワ役):イワのルックスが何となく自分に似ているので、親近感を持ちました。かわいげのある、憎めないところも共通点でしょうか(笑)現実にいて欲しい愛すべき妖怪たちです。グッズが出たら買います(笑)世界に冠たるアニメ大国といわれている日本には、まだ素晴らしい逸材があります。それが映画『ももへの手紙』だと思います。「大切なことをちゃんと伝えよう」というテーマを、この作品は、声高にいうのではなく、“そうしようね”って優しく肩に手をかけてくれるように教えてくれる作品です。

 沖浦監督は、美山について「自然な演技に惹かれた」、西田については「暑苦しいおじさんキャラだけどチャーミングさが必要だったから」と選出した理由について語っている。優香については「コントなども出演されているため、難しい要求にも応えて頂けるのでは」とコメント。一体、どんな難題を優香にぶつけたの、そして、それがどのように作品の中に生きているのか気になるところである。

 映画『ももへの手紙』は、2012年4月21日(土) 丸の内ルーブル他全国ロードショー

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