松本前復興相の放言「血液型のせいにする政治家は前代未聞」―英紙
松本龍復興担当相(60)が5日午前、東日本大震災で被災した岩手、宮城両県知事に発言した放言の引責で、菅直人首相に辞表を提出した。松本氏は先月27日就任してわずか9日目で辞任するという異例の事態となった。
退陣表明をしながら延命を図る菅首相が掲げた復興政策推進だが、松本氏辞任でつまずきをみせた。首相批判が続くなか、早期辞任への圧力が強まっている。後任には5日午後、平野達男・内閣府副大臣(57)の昇格が決定した。
松本氏が会見で「(自分は)B型なので短絡的」と暴言の理由をあたかも血液型のせいだと発言したことについて、血液型による差別や偏見を引き起こすと怒りの声が国内外から上がっている。
英国でもこのニュースは報じられており、英インディペンデント紙は「前復興大臣は被災地での放言が自身の血液型のせいにする」と題して、政治家が早期に辞任を迫られる場合、過重労働や個人的な問題、ストレスが一般的な原因とされるが、松本龍前復興担当相は血液型を理由にした最初の人物だと報じた。
また、英ガーディアン紙は、辞任した日本の前復興大臣は自分の血液型が放言を招いたと説明したと伝え、就任9日目で辞任した松本氏は、不適切な血液型のせいだと、まったく説得力がない弁解だったとの見方を示している。(編集担当:田島波留・山口幸治)
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