【人材戦略】ジョンソン・エンド・ジョンソン〜採用の根幹はクレドへの共感とリーダーシップ
 ジョンソン・エンド・ジョンソン(以下、J&J)は、74期連続で成長を続ける世界最大の「トータルヘルスケアカンパニー」だ。「分社分権化経営」という特徴的な経営スタイルと、J&Jの経営の根幹となる「クレド」(理念)に基づく採用や手厚い人材育成制度などが注目される。J&Jの採用戦略を、メディカルカンパニー人事総務本部人事部採用グループマネジャーの加藤豊氏(写真)に聞いた。


ビジネスを成功に導くための特徴的な「分社分権化経営」


 1886年、米国で創業されたJ&J は、消費者向け製品、医療機器・診断薬、医薬品の3つの事業分野を通じて、人々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に貢献することをめざしている企業である。

 J&Jと言えば、救急絆創膏「バンドエイド」など、消費者向け製品の会社というイメージが強いが、実際は医家向けの医療機器・診断薬、医薬品の分野が売り上げの約8割を占めている。

  特徴的な経営スタイルのひとつとして「分社分権化経営」があげられる。「分社分権化経営」とは、ビジネスをマネジメントしやすいサイズに構成し権限を与え、それぞれのマーケットで独自の戦略でビジネスを展開していく経営ス...(もっと読む


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