伊野波が後半44分に決勝ゴールを決めた!(Photo by Tsutomu KISHIMOTO)

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長友佑都
「こういう展開を予想していました。アウェイだし、カタールも力を持っていますからね。そんな簡単に勝てる相手ではないと思いました。相手の12番、本当に早いですね。それでも結構読めましたけど、ちょっと触るだけでファウルを取られるので大変でした。アジアカップはちょっと触るだけでファウルを取られるのでプレーしにくいですね。ヨーロッパの感じとは差がありすぎて難しいです。香川選手とは話をしてコミュニケーションを取っているので、ここにきてかみ合ってよくなってきていると思います。
 とにかく勝ってよかったです。今は10人になっても気持ちがぶれなくて、絶対勝つんだと思いながらプレーしているのがこういう結果に結びついていると思います。経験ですね、チームの。あとはチームがこれだけ一つになっているというのを感じているので、そういうのは重要だと思います。南アフリカより若い選手が増えたので元気が出たというか、そういう部分の質はちょっと変わったでしょうね。でも甘くはないですね。ちょっとしたミスでも点が入るのは僕たちにも修正しなければならない部分がたくさんあるということだから、これから強い相手がどんどん来るので、点を取られたら取り返すのは難しいから、失点しないようにしていきたいですね。
 1失点目のときはラインをもっと気にしてやる必要がありましたね。他の部分でもそういうことがあったので、僕たちで話し合いが大切だと思います。試合中もやっていたんですけどね、10人になって伊野波選手に『上がるな』というのを伝えたんだけど、2分後に伊野波選手はあそこ(決勝点を取ったポジション)にいましたからね。マジ、二度見しちゃったんですよ。『イノ君、監督残れって言ってるからね』って言ったのに。あれ? 伊野波君って。ね?(伊野波選手登場)」

●伊野波雅彦
──ゴールの匂いがしたんでしょ?(長友選手)
「そう(笑)。ちょっと相手のラインも一直線になっていたから、それで、こう、覗いていたら、香川選手が抜けたから、あ、ラッキーって」(長友選手爆笑)

──でも、あの時って左で(ゲームを)作って(いて)、そっから(の展開)だったから普通(逆サイドの選手は)残るでしょう(長友選手)

「まぁ」(一同爆笑)

──1失点目のオフサイドを取れなかったのは動揺しましたか?
「いや、そうでも。そこまでなかったです。焦っても仕方がないと思ったので、どこかで取り返せると思っていました」

──それが決勝点に。
「……でも課題も一杯あるし、守備の面ではある程度できたんだけど、攻撃の面で難しい部分があったので、これからしっかりやりたいと思います」


現地レポート/森雅史