美人教師の「過去」を巡り騒動、怒った親が娘退学させるも学校側は擁護。

写真拡大

生徒を指導する立場として、その資質を常に問われる教師たち。子どもを預ける保護者としては、立派な人格者とまでは言えなくとも、せめて子どもの模範となる大人であることを求めるのは当然だろうが、保護者が考える「教師はこうあるべき」像は個々に異なることもあり、なかなか難しい問題だ。イタリアの名門学校では、元モデルの経歴を持つ28歳の女性教師の過去を巡り、ちょっとした騒動が起きた。インターネットにモデル時代のセクシーな写真や動画が流れていることを知ったある保護者が学校側に抗議。保護者の意思で生徒を退学させる事態になったという。

英紙サンやデイリー・メールなどによると、問題が起きたのは、ミラノにある名門校サン・カルロ・カトリックハイスクール。騒動の中心に立たされたのはこの学校に勤めて3年目、28歳の美人教師イレアナ・タッコネリさんだ。過去にモデルとして活動していた彼女はイタリア中部の街で開かれたミスコンテストで優勝し、全国大会に進出した経験もある美貌の持ち主で、大学では教員資格を取り、現在の道に進んだ努力家らしい。

その彼女が騒がれることになったのは、学校の生徒がネットでモデル時代の写真を発見してから。実際、彼女の名前で検索すると、ホットパンツや下着姿など、肌を大きく露出したセクシーな動画や写真をいくつか確認できる。そのため、名門校の教師という立場も手伝い、これを知った保護者の間ですぐに話題となってしまった。

すると12歳の娘を通わせる1人の母親が学校側へ不満を伝えたものの、校長はこれを「彼女の資質に問題はない」と一蹴。結局、納得のいかない母親は子どもを退学させただけでなく、メディアに訴えるという手段を取り、これがイタリア各紙に大きく報道されたため、広く世間に知られる話題になってしまった。この母親は「特に評判の良いサン・カルロに期待していたのに、裏切られた思いだ」と、学校側に不信感を抱いたいう。

今回の一件について、タッコネリさん自身は「3年間ここで教師を務め、これまでは何の問題もなかった」と困惑気味。ただ、モデル時代の写真発覚以降も、学校側やほかの保護者からは支持されているそうで、本人は平静さを保っているようだ。また、校長はタッコネリさんの過去について「すべて知っていた」とした上で、「彼女は当校の教師になるための非常に厳しい条件をすべてパスした」と、教師としての彼女に対する信頼は厚い。

「一部の父親たちは、彼女を守るファンクラブ設立を準備している」(サン紙より)と、心強い味方もいるタッコネリさん。しかしそうした動きに関係なく、「もうこの話が続いて欲しくない」と、教師としてしっかり仕事を続けていきたいようだ。