ヨーロッパリーグチャンピオンでヨーロッパスーパー杯ではインテルに勝利したアトレティコ・マドリーと昨シーズンのリーガチャンピオンのバルサの対戦。個人タイトルでもバロンドール候補となっているアトレティコ・マドリーのフォルラン、バルサのチャビ、メッシ、イニエスタなどタレントが揃った見どころの多い試合だった。

 バルサは序盤から素早いプレッシャーをかけるアトレティコ・マドリーを早いパス交換で振り切りながら攻撃を組み立て、メッシ、ペドロ、ビジャの鋭い縦への突破でゴールチャンスを作り出した。苦手アトレティコ・マドリー相手でもメッシの勢いは止まらなかった。先取点はペドロのスルーパスを受けたメッシがうまくアトレティコ・マドリーGKデ・ヘアをアウトサイドキックで外した技ありの得点だった。

 ビジャ、ペドロが真ん中にスペースを作る動きをすることでメッシは今シーズンさらに勢いを増している。低い位置でボールを受けると中央にできたスペースをいかしながら強引に突破をみせ、ディフェンスラインを切り崩した。ディフェンス面でも果敢に相手を追いまわし、仲間を助けるなどメッシがリーダーとしてチームを引っ張っている。

 そんなメッシを止めるにはやはりファールしかないのだろうか。アトレティコ・マドリーのDFウイファルシがメッシのドリブル突破を防ごうとタックル。足首に入ったタックルでメッシの右足首は腫れあがってしまった。2〜4週間の戦線離脱と試合後に発表されたメッシの足首捻挫。骨に異常がなかったのは不幸中の幸いだった。好調だったメッシを欠くことになったバルサ。「メッシ頼り」と言われないためにもこの数週間をしっかり勝利で乗り越えたいところだ。

(スペイン通信)